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リノベーション物件が人気!

中古住宅がブームのいま、家を売ると大損する3つの理由(3/3ページ)

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理由(3) リノベ物件に競争力で負けてしまう

個人売主が大損する3つめの理由は、魅力的なリノベ物件が中古不動産市場に数多く出回ることで、自己の所有する中古住宅の商品価値が相対的に下がってしまう可能性があることです。

もちろん、中古住宅を購入して自分が好きなようにリフォームしたいと考えている人もいますから、そういったニーズを持つ買い主とのマッチングが成立すれば問題ありません。
しかし、買い主がそこまでのこだわりを持っていないのであれば、新築同然でデザイン性に優れたリノベ物件と比較されれば、どうしても競争力で負けてしまうでしょう。

しかも、リノベ物件はもともと相場よりも安く買い取られた中古住宅がほとんどですから、中古住宅を買って自分でリフォームするよりも価格的には割安になっているはずです。
そう考えると、個人の売り主はますます不利な弱い立場に追い込まれてもおかしくないといえるでしょう。

それでも家を売りたい場合は…

それでも家を売りたい、売らなければいけない事情がある人もいるでしょう。そうした人はどうすればいいのでしょうか。

ひとつの方法は、もし可能でれば「売却以外の方法」を考えることです。たとえば、家を売却するのではなく、簡単なリフォームを施したうえで「賃貸に出す」という選択肢もあります。立地や法制面などの条件がクリアできれば、外国人旅行者向け民泊施設として活用する手もあるでしょう。

どうしても売却しなければならないのであれば、信頼できる不動産仲介業者を探すしかありません。
不動産会社に売却の仲介を依頼するには「媒介契約」を交わす必要がありますが、「一般媒介契約」を選択すれば、複数の不動産会社に売却依頼することも可能です。
詳しくは、「売却主が不動産会社に利用されないための知恵(住宅売却のポイント)」( http://sumai-u.com/?p=2874 )、もしくは「業界の裏を知る私が教える、不動産一括査定の賢い使い方」( http://sumai-u.com/?p=7510 )をご覧ください。

(参考記事)
「売却主が不動産会社に利用されないための知恵(住宅売却のポイント)」
「業界の裏を知る私が教える、不動産一括査定の賢い使い方」

いずれにしても、リノベ物件ブームで中古住宅への関心が高まっているいまだからこそ、売り急いでしまうと大損をしてしまう可能性が高いといえるでしょう。

繰り返しになりますが、不動産取引において最も立場が弱く、食いものにされやすいのは個人の売り主です。
不動産業界の慣習や、不動産会社の手の内をできるだけ知った上で、大切な資産を守るために、自ら行動していくことが大切なのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

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