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子どもが望むことは親がご機嫌でいること/熟年離婚で見えた景色とは(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2020/08/31

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、お子さんが大きくなってから離婚し、離れて暮らしながら日々の交流を大切にするママをインタビューしました。

■現在、どのようなかたちで子どもと関わっていますか。

離婚した後、私が家を出たので子どもと離れて暮らしています。子どもたちが成人〜17歳と大きいので、それぞれと直接ほぼ毎日連絡を取り合っています。食事をしたり、私の家に泊まりに来たり、旅行に行くこともあります。

子どもたちに朝晩「おはよう」と「おやすみ」のLINEは欠かさず送るのが日課です。子どものためにというより、もしかして私が甘えん坊なのかもしれませんね。末の娘はまだ学生なので、保護者会や面談など学校関係の用事やお弁当づくり、カフェで一緒に勉強をするなど、日常的に関わっています。一緒に住んでいないこと以外はなんでもしてあげたい思いでいます。


長男長女は下宿している子どもたちとの付き合いといったイメージでしょうか。息子とは月1回くらい飲みに行ったりもするんですよ。私の仕事に関心を持ってくれていろいろアドバイスくれたりして頼もしいですね。

■お子さんたちは離婚をどのように受け止めていると思いますか。

離婚をしたのが5年前で、当時子どもたちは13歳〜19歳。離婚する1年位前から夫婦仲がギクシャクしていることに、子どもたちは気付いていましたね。夫婦喧嘩になりそうになると、「ママ、だめだめ」と私をたしなめるようになっていました。家庭内が不穏な空気になることを避けたかったのでしょう。

子どもたちと父親との関係は良好でしたし、元の家での生活が確立しており、環境を変える気持ちは私にも子どもたちにもありませんでした。ですので、私が家を出るかたちにはなりましたが、それ以外で子どもたちにしてやれることはできるだけそのままやっていこうと思いました。

後になって子どもたちから聞いた話ですが、「自分の両親は世界で一番仲がいい夫婦だと思っていた」と言っていました。確かに、いつも家族一緒に行動しており、仲がよかったことは間違いないのです。それゆえ、不仲になったときにはさぞかし驚いたことでしょう。

親の離婚は当然悲しい気持ちになったとは思いますが、しょっちゅう会えていますし、親の顔色を見て生活するよりは今の方が日々の生活は気分的に楽になったのではないかなと感じます。子どもたちは両親のどちらにも愛されていると自信を持っているようですし、自己肯定感の高い子どもたちに育ってくれていると感じます。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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