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【インタビュー】「離婚後、共同養育中に元夫と復縁ー結婚と離婚からみる夫婦関係とは」(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/09/24

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、離婚後共同養育をしながら元夫と復縁するという経験をもつママを直撃インタビューしました。

■離婚後の子育てはどのように行っていましたか。

離婚したのは長男が中1の頃。当時、夫婦仲が悪い状態でも子どものために結婚生活を続けるべきか、離婚してもいいのかずっと悩んでいました。いっそのこと子どもに聞いてみようと思い、長男に「離婚してもいいかなぁ」と尋ねてみたところ、「マジか、やっぱりか。お母さんの好きにすればいいよ」と後押ししてくれたことをきっかけに離婚への決断をするに至りましたね。

離婚する時に夫婦で決めていたことは、「夫婦関係は終わっても親子関係をずっと続けていくために協力していくこと」。

なので、私が仕事で家を空ける日などに、離婚後も週3くらいの頻度でうちに来てもらっていました。私は実家が本州で遠いので、子どもを頼めるのは夫しかいませんでした。次男はまだ保育園生だったので、親が離婚したという認識はなく、パパがいる日とママがいる日があるというくらいに思っていたと思います。

■共同養育と聞いてどんなイメージがありますか。

今回のインタビューを受けて、初めて「共同養育」という言葉を知りました。逆に7割もの家庭が離婚後に親子が会えてないということを知り、そんなに会えていないという事実に驚いています。

まさにわが家はこの共同養育を最初からやっていましたし、親の離婚と親子関係は別物。いくら夫とそりが合わなかったとしても、子どもにとっては父親は父親。なので、私は自分の感情で子どもから父親を奪う権利は自分にはないかなと考えてました。

■共同養育するにあたり困っていたことはありますか。

そうですね。困るというか、正直なところ離婚するほどの相手なので、関わることに常にストレスはありました。うちに来てもらう日には食事の準備もお願いしていたのですが、「えっ、こんなものしか作らなかったの?」と思うこともしばしば。

夫婦だったら間違いなく文句を言っていたところですが、離婚して他人になったので、そこはグっとこらえていましたね。子どもと元夫の会話を聞いていても、意味もなくイラッとするときもありました。完全に夫婦の感情と親子関係を切り分けられているかというと、そうでもない時もあり、心の中で葛藤は続いていましたね。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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