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週末は田舎暮らし! を始めよう(19)

実際どれくらいかかるの? 週末田舎暮らしのリアルなコスト(1/3ページ)

馬場未織馬場未織

2016/06/24

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二地域居住にかかるコストを試算してみよう!

「二地域居住を始めたい…」

そう思ったとして、実際に足を踏み出すかどうか迷う大きな理由のひとつに、「どれくらいお金がかかるんだ?」という不安があると思います。

そこで今回は、実際に賃貸物件を借りたことを想定して、生活がどのように変わるか具体的に数字で追ってみたいと思います。誰でもできることですが、案外、素敵なイメージだけふくらませて終わり、となる方も多いと思うので。

まずはどんなところにどう暮らすか想定してみましょう。

●家族:大人ふたり、小学生ふたりの4人家族
●住所:千葉県南房総市千倉町 
 東京都世田谷区から100km程度
●家賃:3万円(一軒家)

かかるコストは月に約5万円ほど

さて、ではかかるコストを計算してみましょう。

●家賃3万円
不動産情報を見ると、家賃4万円程度の田舎暮らし物件が多いですが、実際に移住・二地域居住者の方の話を聞くと、古い物件を2万円程度で借りている方が多く見られます。

ただ、安いに越したことありませんが、安い物件には安い理由があります。月4~5万円でそのままの状態で住める家を選ぶか、月2万円でDIYをして自分たちの空間をつくるかは、経済状況や趣味の問題ですが、ここではひとまず3万円としておきます。

●自宅から100km
房総半島への往復は、渋滞を回避した時間を選べば比較的スムーズに行き来できます。千倉でしたら、都心から2時間程度。また、燃費は車種によりますが、平均的に10km/リットルと考えると片道10リットル、往復20リットル。レギュラーガソリン120円/リットルだと2400円です。

東京湾アクアラインの通行料が800円、木更津金田IC~富浦ICが1290円、合わせて往復で4180円。

つまり、1回の交通費は6580円となります。

月に3週末通うとなると、1万9740円/月。

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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