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「週末、田舎に行く時間なんてない!」という人へ

週末田舎暮らしを楽しむ時間をつくる仕事のルール・暮らしのルール(1/5ページ)

馬場未織馬場未織

2017/10/12

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まず検討すべきふたつのこと


(c) JohnnY - Fotolia

二地域居住という暮らし方が、実際に実現できるかという現実的な話のなかで、よく出てくるのはお金のことです。

「二地域居住を始めるための初期コストを調達できるか」とか、「予算と見合う物件に巡り合えるか」、「ふたつの家での出費の凸凹をどう調節していくか」といった話です。

二地域居住のコストについては、以前、この連載でも触れましたが、二地域居住を始めようと考えたときには、それらは間違いなく、きちんと検討すべきことです。

ただ、検討すべき大事なことが、もうひとつあります。

それは、「時間のつくり方」です。

(おすすめ記事)
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“暮らしづくり”は、“時間づくり”

“暮らしづくり”は、“時間づくり”と言い換えることができると思います。

いくら潤沢にお金があったとしても、田舎に通う時間ができなければどうにもなりません。「いまの仕事をしている限り無理だ」「時間がない」と思う人もたくさんいるのではないでしょうか。

働き方改革もプレミアムフライデーも、「時間がない」という状況を変える号令というには、あまりにも希薄なものです。

また、よく体を壊したときに病院で「少し仕事を減らしましょう」などと言われますが、あの言葉にちょっと腹の立つときがありませんか? 笑。

だって、それはわかっていても、思うようには減らせなくて困っているのですから。

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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