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オルタナティブを持つのは“逃げ”じゃない

週末田舎暮らしが解消する!? 都会の一途な暮らしの生きづらさ(1/5ページ)

馬場未織馬場未織

2017/09/14

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一途であることは美しい?


(c) 7maru – Fotolia

あなたなしではやっていけない!

この道一筋、何十年!

骨を埋める覚悟で!

…ああ、“一途”って、なんて美しいことでしょう。

ひとところに重ねられるであろう思いや経験は力強く、信頼できて、他のものと比べたり、奪い合ったり、争ったりすることから解放される安心感もあります。

・あなたなしではやっていけない! ←頼られている証拠。やりがいもある!

・この道一筋、何十年! ←長年打ち込んでこそ得られる技があるはず。

・骨を埋める覚悟で! ←他に行かないなんて信頼できる!

そう、世間的には、“一途”とは、間違いなく良きことを示しています。

一途は終わりの始まりかもしれない

一方で、暮らしや人生にはさまざまなことがあり、それらに柔軟に対応しようとしたときに、“一途”すぎると苦しくなったり、続かなくなったりする局面もありますよね。むしろ、ひとところに人やコトを縛ることによる弊害すら生まれることもあります。

「中心人物がいなくなったら立ち行かなくなる」「その場所でうまくかなくなったら生きていけなくなる」など、実は、“一途”とは、そのハシゴを外されると途端にクライシスが訪れることを意味しています。

「それでもいいの、あなたさえいれば…」という恋愛の話なら美しいなとも思いますが、意外とその理屈で、暮らしのさまざまなことが押し切られているのが現実だったりしますよね。

個人的な経験で恐縮ですが、最近、「一途って、終わりの始まりかな」と感じたことがあったので、以下にあげてみます。

次ページ ▶︎ | <ケース1>ワンオペ家事からの脱出  

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この記事を書いた人

NPO法人南房総リパブリック理事長

1973年、東京都生まれ。1996年、日本女子大学卒業、1998年、同大学大学院修了後、千葉学建築計画事務所勤務を経て建築ライターへ。2014年、株式会社ウィードシード設立。 プライベートでは2007年より家族5人とネコ2匹、その他その時に飼う生きものを連れて「平日は東京で暮らし、週末は千葉県南房総市の里山で暮らす」という二地域居住を実践。東京と南房総を通算約250往復以上する暮らしのなかで、里山での子育てや里山環境の保全・活用、都市農村交流などを考えるようになり、2011年に農家や建築家、教育関係者、造園家、ウェブデザイナー、市役所公務員らと共に任意団体「南房総リパブリック」を設立し、2012年に法人化。現在はNPO法人南房総リパブリック理事長を務める。 メンバーと共に、親と子が一緒になって里山で自然体験学習をする「里山学校」、里山環境でヒト・コト・モノをつなげる拠点「三芳つくるハウス」の運営、南房総市の空き家調査などを手掛ける。 著書に『週末は田舎暮らし ~ゼロからはじめた「二地域居住」奮闘記~』(ダイヤモンド社)、『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』(共著・学芸出版社)など。

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