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今後、アパートはますます供給過多に

決断するならいま! 地方の築古木造アパートをすぐに売却すべき、これだけの理由(5/5ページ)

牧野寿和牧野寿和

2017/06/22

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それでも採算が取れないのなら一刻も早く売却すべき

このように考えると、築古木造アパートの経営は八方塞がりのように思えてきます。

とはいえ、いまならまだ間に合います。私は、築古アパートのオーナー向けに空室対策のお手伝いもしていますが、現在はまだ、オーナー自らが不動産仲介業者に自分の物件を売り込む営業活動をしていけば、空室を埋めることは可能です(もちろん、すべての物件が可能なわけではありません)。

当面は、できるだけコストを抑えたリフォームを行ない、家賃を多少下げてでも賃貸経営を続けていくことはできるでしょう。

その間に、急いで手を打ちましょう。将来的に、いつかは物件を建て直さなければいけない日が来ますが、建て直しても採算が取れないのであれば、選択肢は売却しかありません。

不動産投資は、トランプのババ抜きと同じで、保有していても儲からないババ物件をつかんでしまってはいけません。ババをいかにつかませるかというのも不動産投資の世界の一側面です。

そして、現状でもジリ貧、建て直しをしても採算が取れない物件は、ババ抜きのババと同じです。

賃貸経営が立ち行かなくなり、売るに売れない状況になってからでは遅いのです。まだ経営が成り立っているいま、一刻も早く手放すべきでしょう。

一時に比べるとだいぶ落ち着いてきたとはいえ、まだまだ世の中的には不動産投資に注目が集まっています。売却するならいまがチャンスと考えることもできます。大切な資産ではありますが、1日も早く決断されることをおすすめします。

具体的な売却のコツについては、別の記事で改めてお話ししましょう。

 

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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