決断するならいま! 地方の築古木造アパートをすぐに売却すべき、これだけの理由(3/5ページ)
牧野寿和
2017/06/22
リフォーム費用をできるだけ抑えるには?
リフォームにかかる費用を抑えるには、オーナー自身が、リフォームにかかる費用を知っておくことが必要です。たとえば畳の表替え、壁の塗り替え、網戸の張り替え、シンク(流し台)の取替え、エアコンの交換などの費用がどれくらいかかるものか、相場を調べておきましょう。
通常、退去後には管理会社がリフォーム代の見積もりを出してくれます。ですが、その見積もりは割高になっている場合が多いようです。そして、しつこいようですが、その通りにリフォームしたからといって家賃を値上げできるわけではありません。
私も以前、管理会社が出してきた見積もり通りにリフォームしたことがあります。だからといって家賃を上げましょうという話にはなりませんでしたし、特にメリットを感じたことはありませんでした。
そのため、現在は管理会社を変えて、リフォームの内容はすべて私自身が決めています。もちろん、退去があった場合には管理会社から、リフォームの提案があります。基本は部屋の清掃と畳の表替えなどですが、部屋の状況によっては、流し台の交換や壁の塗り替えの提案をもらうこともあります。
畳の表替えは自分ではできないので業者に依頼しますが、その場合でも、自分でも業者から見積もりを取り、契約管理会社の見積もりと比較して、安いほうに依頼します。
また、部屋の掃除などは自分でしますし、壁などの補修もできる限り自分でやります。管理会社に頼むと5万円近い見積もりになる補修であっても、100円ショップやホームセンターで材料を買って、自分で修理すれば、1000円程度の費用ですむ場合もあります。
また、退去時の立会いも管理会社まかせにせず、自分も同席するようにしています。
自分の目で部屋をチェックして、もし明らかに入居者の責任で修理すべき箇所があれば、管理会社の立会いの下、その場で退去者に修理費用を負担してもらうよう確認を取っています。
シビアなようですが、そうすることで本来負担する必要のない費用まで持ち出すことがないようにしているのです。
この記事を書いた人
CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士
1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。