入居希望者がどこで引き返しているのか、調べていますか?(4/4ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/09/07
空室が埋まらない原因はオーナーにあった!?
最後に、実は意外とよくあるケースです。
日頃からの横柄な態度。
「空室が埋まらないのはお前達の工夫が足りないからだ」と、担当者に対して逆ギレ。
「不動産屋なんてどうせいいかげんなもんだ」と、上から目線。
そんなオーナーの物件を他に優先して入居者希望者に紹介しようと努力してくれる担当者など、まずいません。
なぜならば、人として気分が悪いだけでなく、そういうオーナーは、入居者に対しても、彼らを客と思わず見下す可能性が高いからです。
ある物件の例です。敷地にきれいな桜が咲いています。仲介会社の担当者が「入居者さんに喜んでいただけますね」と、声をかけたところ、オーナーさん突然怖い顔で、
「とんでもない。ガサツな若い人とか、入居者に立ち入られるのが嫌なので、物件とこちらの敷地の間にはフェンスを立てているんです。契約書にも侵入厳禁と書いてください。それと、物件の周りで話し声を立てるのも禁止ということで」
その結果、この物件については「取り扱い注意」が、業者間の口頭申し送り事項になってしまいました。
「この物件の大家さん、かなりウルサい人なんですが、いいですか?」と窓口で問われ、それでも内見したいという入居希望者さんは…?まずいません。
(文/朝倉継道 画像/123RF)
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