サブリースオーナーの7割以上が、おおむね築10年以上で家賃減額を経験!(4/4ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2019/09/05
他方、そんな駅周辺から郊外へ向かって30~40分も歩いていくと、意外な風景が展開していることがあります。
ほんの10年前、あるいは数年前には畑だった道路沿いに店々が並び、夕方ともなればスーパーやホームセンターの駐車場が車でごったがえしているなどします。
さびしい郊外での無謀とも見えていた住宅開発が、それでも少しずつ数を重ね、住む人を増やしたことにより、ついに市場をこしらえてしまったわけです。
そこには、増えていく店で働く人がいますから、賃貸市場も多少ですが膨らみます。
「あんた、業者に騙されてとんでもない田舎にアパート建てちゃったね」
「満室なんて新築のいまのうちだけだよ。覚悟しなさい」
などといわれてガックリ肩を落としていた農家兼業のオーナーさんが、
「いやいや、その後7年、8年、なんとか予定どおりやってます」
そう言って胸をなでおろしている風景も、これらの場所ではしばしば見られるということです。
賃貸経営には、こうした外部の運も大いに作用します。典型的なのは、企業や工場、公共施設等の進出によって、空室だらけだった物件が一気に埋まるなどといった例でしょう。
運が巡ってきたときには、それを受け止められるだけの普段の努力をかさねておくことも、もちろん大事です。
(文/朝倉継道 画像/123RF)
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