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サブリースの実態に迫る!

サブリースオーナーの7割以上が、おおむね築10年以上で家賃減額を経験!(3/4ページ)

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なお、以上は、本レポートの多項目にわたる内容の一部に過ぎませんが、

・ここ十数年、都市郊外の農地や未利用地をもつ地主さんに対し
・賃貸住宅を建てないかとの誘いが次々とかけられ
・市場の将来性が乏しいエリアに物件がどんどん増える結果となっている

よくメディアに採り上げられるそんな状況が、実際の数字をもって語られている、ありそうで意外に見当たらない貴重な資料となっています。


ところで、長年街の中で賃貸経営をされているベテランオーナーさんなどから見れば、なんとも先行きの危なっかしい、そんな「郊外型賃貸経営」ですが、最近見えて来ているちょっと別の風景のこともお伝えしておきましょう。


それはたとえば、東京都心のターミナルから電車で20分~40分といったくらいの賑やかな街々で、時折見かける風景です。


分譲マンションが、駅の近くにどんどん建てられています。


都心への通勤者や、街の郊外に暮らしていたシニア世代の方などが、それらに次々と吸い込まれていっています。


しかしながら一方で、よく考えてみると、それらのマンションは、駅の近くという本来公共的な活用が強く求められる土地に建っています。しかも、今後も住宅として、おそらく半世紀ほどにわたる長い間、そこに存在し続けます。ある意味、居座り続けるのです。


すなわち、駅のそばの分譲マンションというのは、街に、機能上大きな穴を開ける可能性を備えています。そのマンションに住んでいる人以外は土地も空間もまったく利用することができない、欠落した「穴」の部分です。


この穴の内側では雇用は生まれません。街の外側から人を呼び、消費や生産を生み出すような仕組みも持ちません。これは、あきらかに街の発展においてのマイナス要因です。


しかも、それらのマンションを買って住む人は、当然ですが、賃貸住宅には入居してくれません。賃貸市場的には、まったくうれしいことではありません。

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この記事を書いた人

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