ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

あなたも「破綻」予備軍に!

住宅ローンで「持ち家貧乏」が増殖中!? ゆとりある持ち家ライフを実現する3つのポイント(3/5ページ)

横山晴美横山晴美

2017/08/18

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

無理のない金額を借りたのに「持ち家貧乏」になるのはなぜ?


(c) chombosan - Fotolia

なかには、無理なく返済できるはずの金額を借りたのに、持ち家貧乏になってしまうケースもあります。無理のない金額を借りたつもりなのに、どうして計画が狂ってしまうのでしょう。

「毎月の返済額を現在の家賃程度に抑えれば問題ない」と考える人がいます。一見、この考え方は理にかなっているような気がしますが、実は、持ち家貧乏のリスクをはらんでいます。

というのも、毎月の返済額だけを見て判断してしまうと、

「ボーナス払いを含めた年間返済額で考えると、年間の家賃額より大きな金額になってしまう」

「税金や維持費を含めると居住費が身の丈を超えてしまう」

といったことになる可能性があるからです。

また、毎月返済額に十分な余裕があっても、返済期間が適切でない場合があります。たとえば、35歳のサラリーマンであるAさんが、35年の住宅ローンを組んだ場合を考えてみましょう。

Aさんは、25〜30年後に定年を迎えます。35年ローンということは、退職後も返済が続くことになります。

退職後も一定の収入があるので返済を続けていけるとか、ローン返済と生活費をまかなえるだけの十分な貯蓄があるといった場合はいいのですが、そうでなければローン返済で生活が破綻してしまいます。

退職金で一括返済をすればいいと考えている人もいるかもしれませんが、その場合でも、退職金に頼らないでいいだけの老後資金の準備ができていなければ、やはり生活は破綻してしまうでしょう。

次ページ ▶︎ | 住宅ローンで持ち家貧乏にならないための3つのポイント

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

ページのトップへ

ウチコミ!