40代でのマンション購入は遅い!? 40代で家を買うメリット・デメリットは?(2/6ページ)
牧野寿和
2017/08/15
40代でマンションを購入するメリットは?
それでは、まず40代でマンションを購入するメリットとデメリットについて考えてみましょう。
まず、メリットとしては次のようなことがあげられます。
(1)資金計画が立てやすくなる
40代になれば、勤め先の給与や公的年金額を含めた、生涯のおおよその家計支出が把握できます。
そのため、住居費にいくらかけられるのか、その金額も計算できるので、マンション価格や住宅ローン融資額をいくらにするかといった資金計画が立てやすくなります。
(2)ライフプランの不確定要素が減る
家族構成が固まり、子どもの独立のタイミングなどの変化も見通せるので、ライフプランの不確定要素が少なくなります。そのため、住み替えを考えずに間取りや立地などを選ぶことができます。
(3)頭金の用意ができる
十分な頭金を用意することができます。また、もともと住宅購入を考えていない場合でも、貯蓄をしていれば、それを頭金にあてることができます。
その分、住宅ローンの借入額を少なくする、返済期間も短くすることで、利息負担額を軽減できます。
(4)より高い価格の物件が購入可能になる
一概には言えないところはありますが、20代、30代に比べて収入が増えることで、借入れ可能額が大きくなります。
また、自己資金を増やすこともできるので、より高い価格の物件を購入できるようになり、資産価値の高いマンションを購入することが可能になります。
こうして見てみると、40代でマンションを購入する最大のメリットは、頭金の準備ができることでしょう。収入が増えて借入れ可能な金額も大きくなるので、資産価値の高い物件を購入することができると言えます。
この記事を書いた人
CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士
1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。