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都心から小さな温泉町に移住

築100年の古民家をDIYリフォームでシェアハウスに。日々のメンテナンスも楽しく実践中!(5/5ページ)

嶋崎都志子嶋崎都志子

2017/08/01

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<4>壁塗り作業/ テナント2階


テナント入居者も自ら壁の左官作業をして事務所へリノベーション

最後は、テナント2階部分の壁塗り作業です。

テナントはスケルトン貸しなので、作業をしたのは入居するIT会社の事務所のスタッフだそうです。入居者自らコンパネ(合板)を敷き、ジョリパットと呼ばれる塗り壁を施工しています。

ちなみにジョリパットとは、アクリル系壁仕上げ材のことで、内装にも外装にも使われる耐久性、防火性、防カビ性に優れているのが特長です。

好きなタイミングでDIY!日々のメンテナンスも楽しく


遊びに来た友人たちもおっかなびっくりで、塗り残していた見切り材をオイルステインで塗装

古民家を購入し、多くのDIYを実践中のMさんに、その魅力をお聞きしました。

まず何よりも、自分の好きなタイミングで、好きなところから作業ができること。そして、失敗してもやり直しができることだけでなく、その失敗が逆に味になるところも、DIYならではの魅力に感じているそうです。

また、タイルやCFシートが剥がれてしまっても、いつでも自分で補修できるという安心感があるので、おおらかな気持ちになれるといいます。日々のメンテナンスも楽しくできるそうです。


テナントの共有洗面所の分電盤をDIYで目隠し。フェイクグリーンの影がいい感じに

Mさんの「テナントスペース付きシェアハウス」がプレオープンして3カ月。人から人へと、このシェアハウスの存在が連鎖的に広まっていき、これまで、古民家再生プロジェクトの見学会、移動映画館の上映、和太鼓と手打ちうどんのイベントなどが行われました。

テナントには飲食店や事務所などの入居も決まり、地域を盛り上げるシェアハウスとして、町おこしの中心にもなりつつあります。

移住や家の購入はとても勇気がいることです。けれど、ときには”do it yourself ”。

一歩動き出してみれば、Mさんのように連鎖的に心地よい居場所が広がっていくのかもしれません。

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この記事を書いた人

DIYアドバイザー、インテリアコーディネーター

ハウスメーカーや内装会社などでの施工現場経験を活かし、雑誌、テレビのDIY監修やプチリフォームのアドバイスを行なっている。著書に「初めてでも自分でできる住まいの修繕とメンテナンス」(成美堂出版)など。

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