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マンション購入は賃貸よりもハイリスク?

人口減少時代のマンション購入、その5大リスクと対応策は? 「買ってはいけない」はどこまで正しい?(5/6ページ)

横山晴美横山晴美

2017/07/25

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<リスク4> 自然災害、火災のリスク

地震や津波、火事などでマンションが被害を受けてしまう、自然災害や火災のリスクがあります。

マンションの場合、倒壊にまで至るケースは少ないでしょうが、ダメージを負ったときに多額の修繕費がかかることは変わりません。

マンションは修繕積立金を積み立てていますが、これはエレベーターの点検や外壁の塗り替えなどメンテナンスや大規模修繕工事の費用に備える意味合いが強く、災害時の修繕までは想定していないケースが多いと言えます。

対策:保険や防災対策の必要性をマンション全体で共有する
一戸建てであれば、火災保険や地震保険である程度カバーできますが、マンションの場合は少し複雑になります。

というのもマンションは居住する部屋を専用部分と、エントランスや廊下など住人たち全体で保有する共用部分に分けられるからです。専有部分は部屋の購入者が任意で保険に加入できますが、共用部分はマンション管理組合で加入することとなります。

災害リスクに備えるためにも、火災・地震保険についてマンションの住民全体で必要性を認識しておくことが必要です。

その他、防潮板の設置や消化器、スプリンクラーなど消化設備の定期的な点検、避難訓練の実施など理事会などを中心に、住民全体で防災活動に取り組むことが望ましいと言えるでしょう。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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