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マンション購入は賃貸よりもハイリスク?

人口減少時代のマンション購入、その5大リスクと対応策は? 「買ってはいけない」はどこまで正しい?(4/6ページ)

横山晴美横山晴美

2017/07/25

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<リスク3> 欠陥マンション問題

欠陥マンション問題といえば、2015年に横浜市のマンションで、基礎工事のデータが改ざんされたニュースは記憶に新しいところです。この事件は住民がマンションの手すりのずれを発見したことで傾きが判明しました。

また、2005年の耐震強度偽装問題、いわゆる「姉歯事件」を思い出す人も多いでしょう。

人生最大の買い物ですから、こうした欠陥マンションを購入してしまうリスクについて敏感になるのは当然のことでしょう。

対策:保険や中古マンションを選ぶことでリスクを軽減することはできる

残念ながら、一般の消費者がマンション購入前に、こういった問題を見つけるのはむずしいものです。しかし、姉歯事件の後、消費者保護の視点から、購入した物件に欠陥(瑕疵)があった場合の保険である「瑕疵担保責任保険」が制定されました。

保険という商品の特性上、瑕疵担保責任保険についても補償範囲が限られおり、すべてのケースに対応できるわけではありませんが、消費者としては一定の安心を得ることができます。

以前は、新築マンションといえば、建物が完成する前にモデルルームだけを見て購入する「青田買い」が主流でした。しかし、横浜市の傾斜マンション問題を受け、竣工前にマンションを購入することを敬遠する動きも一部で広がっています。

そういった人たちは、完成から数年以内の築浅中古マンションに注目しているようです。抜本的な解決策ではありませんが、瑕疵担保責任の活用や、完成から数年が経過した建物で安全性を確認するといったことで、リスクを軽減することは可能です。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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