ウチコミ!タイムズ

賃貸経営・不動産・住まいのWEBマガジン

物件購入と住宅ローン融資の手続きを網羅

中古マンション購入の流れは? 物件探しから住宅ローン融資までが一目でわかる!(3/4ページ)

小島淳一小島淳一

2017/06/01

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

売買契約と手付金について知っておこう

住宅ローンの事前審査が通ったら、不動産の売買契約を結びます。売買契約の売買契約を結ぶ際には、通常、手付金を支払うことになります。

手付金とは売買契約の成立を示す証拠金のようなもので、売買契約をキャンセルすることがなければ、そのまま住宅購入費に充当されます。手付金は、物件価格の一部を先払いするものと考えておけばよいでしょう。

なお、売買契約を結んだ後に買い主の都合で売買契約をキャンセルした場合には、手付金は戻ってきません。解約金として売り主が受け取ることになっています。

ただし、住宅ローンの審査が通らず、やむなく契約をキャンセルする場合もあります。この場合、売買契約に「ローン特約」が盛り込まれていれば、手付金は買い主に全額返金されます。売買契約にローン特約が入っているか、必ず確認しておきましょう。

逆に、売り主の都合で契約がキャンセルされた場合には、売り主は手付金の倍額を買い主に支払うというのが一般的です。

(関連記事)
「頭金」「手付金」「諸費用」を正しく理解しておこう

住宅ローンの本審査から融資実行まで

売買契約を結んだ後は、住宅ローンの本申し込みと本審査を行ないます。この本審査が通れば融資が実行されます。

本審査の内容は、事前審査と基本的には同じですが、より厳しい審査が行なわれます。そのため、本審査の結果が出るまでにはだいたい2〜3週間かかるのが一般的です。

何事もなく本審査を通過すれば、住宅ローンの契約(金銭消費貸借契約)を結び、3〜4日程度で融資が実行されることになります。

融資実行とは、金融機関が実際に融資を行なって、口座に借入金が振り込まれることをいいます。

気になる住宅ローンの金利ですが、融資を申し込んだ日の金利ではなく、融資実行の日の金利が適用されますので、このことは覚えておいてください。

なお、売買契約を結んでから住宅ローンの融資が実行されるまで、最低でも2週間、一般的には1カ月程度かかると考えておきましょう。

中古マンションを購入する場合、不動産会社に仲介手数料を支払う必要があります(「売主物件」と呼ばれる不動産会社が所有している物件を、その不動産会社から直接購入する場合には仲介手数料はかかりません)。

なお、仲介手数料は、「契約時に半額、決済引き渡し時に半額をそれぞれ支払う」場合と、「決済引き渡し時に全額を支払う」場合がありますので、不動産会社に支払いのタイミングを確認しておいてください。

また、なかには交渉すれば仲介手数料を値引きしてくれる不動産会社もあります。また、会社によっては、はじめから「仲介手数料ゼロ」とか「仲介手数料が半額」といった値引きを売りにしている会社もあるので、よく調べてみましよう。

少しでも出費を抑えたい人は、そうした不動産会社を利用することを検討してみてはいかがでしょうか。


(関連記事)
3000万円の中古住宅を購入、諸費用を100万円安くする方法とは?

次ページ ▶︎ | 残金決済と引き渡しは同じ日に行なう

  • Facebook
  • Twitter
  • LINE
  • Hatebu

この記事を書いた人

ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定)、相続診断士

1970年生まれ。神奈川県海老名市出身。 早稲田大学商学部を卒業後、93年、「海賊とよばれた男」の出光興産株式会社に入社。特約店経営改善計画からマーケティング・SS現場の増客増販まで一連のガソリンスタンド事業に携わる。福島県山間部での集客イベントでは3日間でガソリン10万ℓを売上、全国優秀店表彰へ導く。 その後、2000年にヘッドハンティングされソニー生命に入社。社内表彰やMDRTに連続入会、営業職最高位エグゼクティブライフプランナーに認定される。 現在は、金融機関に属さない独立系FP会社:ライフワーク株式会社の代表として、リスクマネジメントコンサルティングを中心に、各種セミナー講師として活躍中。

ページのトップへ

ウチコミ!