中古マンション購入の流れは? 物件探しから住宅ローン融資までが一目でわかる!(4/4ページ)
小島淳一
2017/06/01
残金決済と引き渡しは同じ日に行なう
融資実行日には、残金決済と物件の引き渡しが行なわれます。残金決済とは、購入価格から手付金を差し引いた残りの金額を支払うことです。
これが終われば、住宅の鍵を受け取って、いつでも入居することができます。
なお、残金決済と引き渡しは、平日、銀行の営業時間内に行なわれるので、スケジュールを確保しておきましょう。
引き渡しと同時に、不動産の所有権を売り主から買い主へ移転するための所有権移転登記を行ないます。登記費用として、登録免許税と司法書士への報酬を支払う必要があります。これは、決済日に現金で用意する場合が多いので、準備を忘れないようにしてください。
住宅ローン減税を受けるために確定申告を忘れずに
マイホームを購入したら、住宅ローン減税を受けることができます。要件を満たしていれば、10年間で最大400万円の控除を受けられるので、忘れずに確定申告をしてください。
サラリーマンの場合は、確定申告が必要なのは1年目だけで、2年目からは勤務先の年末調整で手続きができます。自営業者など給与所得者でない人は、2年目以降も確定申告が必要です。
ここでは中古マンション購入の流れについてご説明しました。
中古マンション購入にはいろいろな手続きがありますが、まずは全体像を理解しておけば、実際の購入時にはスムーズに手続きを進められるかと思います。
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この記事を書いた人
ファイナンシャルプランナー(日本FP協会認定)、相続診断士
1970年生まれ。神奈川県海老名市出身。 早稲田大学商学部を卒業後、93年、「海賊とよばれた男」の出光興産株式会社に入社。特約店経営改善計画からマーケティング・SS現場の増客増販まで一連のガソリンスタンド事業に携わる。福島県山間部での集客イベントでは3日間でガソリン10万ℓを売上、全国優秀店表彰へ導く。 その後、2000年にヘッドハンティングされソニー生命に入社。社内表彰やMDRTに連続入会、営業職最高位エグゼクティブライフプランナーに認定される。 現在は、金融機関に属さない独立系FP会社:ライフワーク株式会社の代表として、リスクマネジメントコンサルティングを中心に、各種セミナー講師として活躍中。