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中古マンションの価格はこうして決まる

中古マンションの相場を自分で調べるには? 誰でも簡単にできるプロのやり方(3/5ページ)

秋津智幸秋津智幸

2017/05/23

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こうすれば自分のマンションの価格がある程度わかる


© kei907 – Fotolia

プロも利用している相場を知るために役立つサイトを紹介しましたが、マンションの売却を考えている方は不動産会社に依頼する前におおよその価格を知りたいのではないかと思います。

そこで、上記のようなサイトを利用して自分で中古マンションの相場を調べる方法を具体的にご紹介します。

(1)自分の物件情報を整理する

インターネット上の情報と比較する前に、まず自分が所有しているマンションの物件情報を整理しましょう。整理する主な項目は以下のようなものになります。

●立地:基本的には最寄り駅と所在地(住所)を確認します

●築年:いつ建築されたものかを確認します。登記簿謄本でも確認しましょう

●広さ:パンフレットや登記簿謄本で正確な面積を確認します

(2)自分のマンションに条件の近い売り物件を検索する

次に、ポータルサイトで(1)で確認した条件に近い条件の売り物件を検索しましょう。

たとえば、自分の物件が「○○駅徒歩8分、2000年築、専有面積70㎡」なら、「○○駅徒歩10分以内、1997年~2003年築、専有面積65㎡~75㎡」といった具合に、やや幅を持たせて検索するようにします。

こうして見つかった売り物件のなかから、(1)の条件に近いものをすべて選び出して、概要を全部メモしておきます。このとき、(1)で確認した以外の条件も書き出しておきましょう。

なお、検索された物件のなかから、参考にする物件を選択する際には以下の点に注意します。

●立地:基本的には最寄り駅が中心ですが、駅の反対側などでは周辺環境が異なることがあるので、住所が近いものを優先的にチェックします

●築年:1981年(昭和56年)~1983年(昭和58年)をまたがなければ、築年が違っても参考となります

●広さ:一般的にマンションはパンフレットに記載されている面積(壁心:壁の中心線で図った面積)が使用されていますが、登記簿(公簿)上の面積(内法:壁の内側の面積)はパンフレットの面積と異なりますので、注意が必要です

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この記事を書いた人

不動産サポートオフィス 代表コンサルタント

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、AFP、ファイナンシャルプランニング技能士2級。 神奈川県住宅供給公社にて、分譲マンション、一戸建・宅地分譲、高齢者住宅等の新規不動産販売部門に従事した後、同社賃貸部門にて賃貸物件の募集、管理業務に従事する。その後、不動産投資専門の仲介会社を経て、不動産コンサルタントとして独立。 現在は「不動産サポートオフィス」の代表コンサルタントとして、自宅の購入、不動産投資、住み替え、融資など多岐にわたる不動産に関する相談・コンサルティングを行なう。その他、不動産業者向けの研修や各種不動産セミナー講師、書籍、コラム等の執筆にも取り組んでいる。 主な著書に、「貯蓄のチカラ~30歳からのおカネの教科書」(朝日新聞出版)、「失敗ゼロにする不動産投資でお金を増やす!」「賃貸生活A to Z」(アスペクト)がある。

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