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空き家率30%時代になっても、「賃貸」より「持ち家」が有利な4つの理由(5/6ページ)

牧野寿和牧野寿和

2017/03/14

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<理由3>インフレに対応できる

将来、ハイパーインフレが起きたときでも、年利1.0%の全期間固定金利で融資を受けていれば、たとえ物価が大きく上昇しても、住宅ローンは契約通り年利1.0%のままで返済していけばいいので、実質的な借金の負担は小さくなります。

逆に家賃を支払っている場合は、どれだけ家賃の安い物件でも家賃が上がることもあります。また引越しをすれば、空き家が増えているといっても、そのときの家賃相場で借りることになり、家計にとって大きな負担となりかねません。 

<理由4>「いつでも帰れる家がある」という安心感がもてる

いつでも帰ることのできる家があるというのは、大きな安心感です。また、居心地、住み心地を考えて自由に内装を変えたり、リフォームしたりできますし、戸建てであれば家の周りも自由にアレンジすることができます。

最も居心地のいいリラックスできる場所をつくることができる、それが賃貸住宅に住むのと最大の違いでしょう。

住宅を買うときにこれだけは意識すべきこと

家という資産を持つことが、決して不安だけではないことがおわかりいただけたのではないでしょうか。とはいえ、これからますます住宅が余る時代になっていくのは確実ですから、どんな住宅を買うかで、将来の資産価値が大きく変わってくることは十分にあり得ることでしょう。

最近では、ハウスメーカーや金融機関の言われるままに住宅を購入する人は少なくなってきましたが、住宅を買う時に意識していただきたいことをお伝えしておきましょう。

注意点(1) 完済できる物件を買う
たとえば、3000万円の建売住宅を購入する場合、3000万円のほかに購入時の諸費用、室内や屋外に追加で設置する費用、購入時にかかる税金、住宅を所有している間は毎年かかる固定資産税のほか、修繕費のように不定期に必要な費用など、毎月の住宅ローンを返済していくお金とは別にお金がかかります。

これらの支出額も算出した上で、完済できる購入物件を決めることです。

注意点(2) 資産価値のある物件を買う
将来、資産価値が下がってもローン残高を下回らない物件を購入することです。

建物は、築年数の経過とともに資産価値が減少していくもので、それは避けられません。しかし、あまり安価な物件を購入してしまうと、新築で購入しても、すぐに修理が必要になることもあります。

そうした物件の資産価値は当然、すぐになくなってしまいますので、安いからとそういった物件に安易に手を出さないよう注意してください。

一方、土地は文字通り不動産で動くものではありません。そこで購入時少々高い物件を購入しても、通常、地価は急激には上下しませんので資産価値を維持することにもつながります。

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この記事を書いた人

CFP、一級ファイナンシャル・プランニング技能士

1958年名古屋生まれ、大学卒業後、約20年間旅行会社に勤務。出張先のロサンゼルスでファイナンシャルプランナー(FP)に出会い、その業務に感銘を受け、自らもFP事務所を開業。 その後12年間。どの組織にも属さない「独立系」FPとして、誰でも必要なお金のことを気軽に考えてもらうため「人生を旅に例え、お金とも気楽に付き合う」を信念に、日本で唯一の「人生の添乗員(R)」と名乗り、個別相談業務を行なうとともにセミナー講師として活動している。 また、賃貸不動産の経営もしており、不動産経営や投資の相談にも数多くのアドバイスやプランニングをしている。

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