不動産会社は絶対に口外しない! リノベ物件で荒稼ぎする方法(2/2ページ)
ウチコミ!タイムズ編集部
2016/04/21
リノベ物件は1粒で4度おいしい
(図3)不動産会社A社はひとつの物件で両手取引を2回成立させる
話はこれで終わりではありません。物件を買い取ったC社はその物件をどうするのでしょうか。そこで出てくるのが「リノベーション」です。C社は、買い取った物件をリノベ物件として生まれ変わらせ、利益を乗せて販売するのです。
ここまででも、いささかうんざりしてきましたが、まだ続きがあります。そのリノベ物件の売り出しを仲介するのは…。
もうおわかりかと思いますが、もちろんA社です。C社に物件を紹介する際に、「再販売するときに仲介を任せる」という条件で合意を得ているのです。当然、A社は再販売の際にも両手取引を狙います。
A社はなんと、ひとつの物件の売却に関わることで両手取引を2回成立させ、通常の売却(片手取引)の4倍もの手数料を受け取ることになりました(図3)。この実態を知ってしまうと、なぜリノベーション物件がブームのようになっているか、その裏側が見えてくるのではないでしょうか。
なお、不動産会社が物件を買い取る場合、リノベーション費用をかけ、さらに利益を確保するため、相場よりもかなり安い価格で買い叩くことになります。結局、割を食うのは個人の売り主だけなのです。
もちろん、このような会社ばかりではありませんが、不動産会社のなかには、顧客の希望や利益は二の次にして、自社の利益を最優先する会社があることを知っておいてください。
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