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それでも仲介手数料を払いますか?

不動産会社は絶対に口外しない! リノベ物件で荒稼ぎする方法(2/2ページ)

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リノベ物件は1粒で4度おいしい


(図3)不動産会社A社はひとつの物件で両手取引を2回成立させる

話はこれで終わりではありません。物件を買い取ったC社はその物件をどうするのでしょうか。そこで出てくるのが「リノベーション」です。C社は、買い取った物件をリノベ物件として生まれ変わらせ、利益を乗せて販売するのです。

ここまででも、いささかうんざりしてきましたが、まだ続きがあります。そのリノベ物件の売り出しを仲介するのは…。

もうおわかりかと思いますが、もちろんA社です。C社に物件を紹介する際に、「再販売するときに仲介を任せる」という条件で合意を得ているのです。当然、A社は再販売の際にも両手取引を狙います。

A社はなんと、ひとつの物件の売却に関わることで両手取引を2回成立させ、通常の売却(片手取引)の4倍もの手数料を受け取ることになりました(図3)。この実態を知ってしまうと、なぜリノベーション物件がブームのようになっているか、その裏側が見えてくるのではないでしょうか。

なお、不動産会社が物件を買い取る場合、リノベーション費用をかけ、さらに利益を確保するため、相場よりもかなり安い価格で買い叩くことになります。結局、割を食うのは個人の売り主だけなのです。

もちろん、このような会社ばかりではありませんが、不動産会社のなかには、顧客の希望や利益は二の次にして、自社の利益を最優先する会社があることを知っておいてください。

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この記事を書いた人

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