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車が入らない、市街化調整区域…マッチングで売れない不動産を売る(2/3ページ)

田中 裕治田中 裕治

2020/04/19

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【実例紹介 1】敷地が傾斜地で、家の前が階段となっている車の入らない物件の売却(神奈川県横浜市)

ご相談をいただいた物件は、80坪の土地に築50年以上の古い家がある物件で、家の前が階段のため車が入らない物件でした。

購入をしていただいても、そこに住むにはリフォームが必要です。また、土地が広いのはいいのですが、建て替えをする際は車が入らないため解体費用や建築費が通常よりも高くなることが予想されました。仮にこの土地に新築物件を建てたとすると、土地代が3000万円、古い建物の解体費と、新しく建てる建築費用は2500万円かかると見積もられ、合計で5800万円ほどが必要になります。

しかし、幸いにもこの物件は駅から徒歩5分と好立地。そこでアパートであれば車が入らなくても問題なく、好立地に需要があると考え、売却先をアパート建設業者に絞りました。結果的に、いくつかからのアパート建設業者からの引き合いがあり、そのなかで一番高い値段を提示してくれたアパート建設業者の3000万円で売却することができました。

次ページ ▶︎ | 実例2 市街化調整区域の建物が建てられない、車が入らない土地の処分 

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この記事を書いた人

一般社団法人全国空き家流通促進機構代表理事、株式会社リライト代表取締役

1978年神奈川県生まれ。大学卒業後大手不不動産会社に勤務したのち、買取再販売メインとする不動産会社に転職。その後、34歳で不動産会社を設立。創業以来、赤字の依頼でも地方まで出かけ、近隣住民や役所などと交渉。売れない困った不動産売却のノウハウを身につけてきた。著書に『売りたいのに売れない! 困った不動産を高く売る裏ワザ』『本当はいらない不動産をうま~く処理する!とっておき11の方法』などがある。

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