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賃貸で同棲を始めたカップルが陥りやすい5つの落とし穴(2/4ページ)

橋本みゆき橋本みゆき

2017/05/16

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<2>まとまった初期費用が必要


イメージ/©︎jhk2303・123RF

2DK以上の広い部屋ともなれば、気になるのが初期費用です。賃貸物件に入居するためには、たくさんの費用が発生します。この大きさのお部屋の場合、初期費用の大体の目安となるのは、賃料の約半年分です。

では、実際に家賃8万5000円の物件で見てみましょう。

(初期費用の主な内訳)
・敷金(賃料の1カ月分): 8万5000円
・礼金(賃料の1カ月分): 8万5000円
・仲介手数料(賃料の1カ月分+消費税): 9万1800円
・前払家賃(最大2カ月分): 17万円
・火災保険料:2万5000円
・賃貸保証料(賃料の30~80%):約4万円
・鍵交換料:約2万円

合計金額は約52万円です。やはり賃料の約6カ月分がかかってきます。

そんなにかかるの? と思う方も少なくないでしょう。

ですが、ほかにも「ハウスクリーニング費用(消毒費用)」や「事務手数料」が発生する物件もあります。また、引越し費用や家具の買い替え費用などもかかってきます。ある程度、まとまった金額が必要になるという意識を持っておきましょう。

<3>生活費の負担でトラブルも…

入居後、ふたりにとって重要になってくるのが、やはり生活費です。先程と同じように家賃8万5000円の物件を例に見ていきましょう。

(生活費の主な内訳)
・賃料:8万5000円
・電気・ガス・水道代:1万5000円
・食費:3万円~
・電話代:2人で1万5000円
・インターネット代:5000円
・外食・交際費:3万円~
・日用品・雑費:2万円

合計金額は20万円です。ですが、夏や冬になると、エアコンをつけっぱなしにする時期には、電気代はさらに膨らみます。自炊をあまりしないカップルであれば、食費も跳ね上がります。

また、生活費の負担のしかたですが、均等に折半するケースもあれば、収入によって彼氏(または彼女)が多く負担するケースも出てきます。

たとえば正社員の彼氏と、アルバイト勤務の彼女であれば、家賃は彼氏が、水道光熱費と食費は彼女が…という負担のしかたも多くなります。ただ、この場合は、彼女が頑張って自炊をすることで、出費を抑えてやりくりできるといったメリットが少なからずあるでしょう。

「どちらがいくら負担をするのか?」

一緒に住み続ける限り、お互いが生活費を出し合っていくのが当然ですから、お互いに納得できるラインで線引きをしておくことが大切と言えるでしょう。

お金の問題は先延ばしにはせず、真っ先に解決しておきましょう。

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この記事を書いた人

住宅ライター・ファイナンシャルプランナー

銀行員、不動産会社、OL、新聞社、広告代理店を経てライターに。宅建やファイナンシャルプランナー、証券外務員、色彩検定などの資格を取得。住宅の選び方からインテリアまで幅広く執筆中。

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