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いつ、誰が、いくらぐらい払うのか?

マンション購入後に毎年かかる固定資産税。軽減措置でどれくらい安くなる?(3/5ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/07/12

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固定資産税の計算方法は?


© beeboys – Fotolia

固定資産税は、次のように計算します。

固定資産税額=課税標準×税率(1.4%)

固定資産税の標準税率は1.4%で、現在、ほとんどの市町村が1.4%を適用しています。また、課税標準とは税額計算の基礎となる金額のことで、固定資産税の課税標準は、固定資産評価額です。

この固定資産税評価額は、総務省が定める固定資産評価基準にしたがって決定されます。購入した価格ではありませんのでご安心ください。

なお、市街化区域のなかにある土地、建物を所有している人には固定資産税とセットで都市計画税が課税されます。都市計画税の税率は0.3%で、税額は次の式で計算します。

都市計画税額=課税標準×税率(0.3%)

タワーマンションの固定資産税、都市計画税が見直された

土地の固定資産税評価額については、毎年3月に国土交通省から発表になる公示価格を参考に、その金額の70%を目安に決定することが多いです。また、建物に関しては、建物の建築にかかった費用の50~70%を目安にすることが多いです。

土地にせよ建物にせよ、マンションの場合は自分の持ち分や面積に応じて決まってきますので、同じ広さの部屋であれば、所在階に関わらず同じ評価額になります。

ただし、2017年4月1日から税制が改正され、高さ60mを超える20階建て以上のタワーマンションの固定資産税、都市計画税、不動産取得税の見直しが行なわれました。具体的には、上層階は課税額が大きくなり、低層階は課税額が小さくなります。

新たな税制が適用されるのは、「2018年度から新たに課税されることとなるもの(2017年4月1日前に売買契約が締結された住戸を含むものを除く)」とされています。

タワーマンション購入を検討されている方は、お気をつけください。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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