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エントランスのファーストコンタクト決まるよい物件、悪い物件(1/2ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2020/05/17

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人は見た目、物件も見た目?

沿線、駅からの距離、周辺環境、広さ、間取り、設備……物件選びのポイントは数多くあります。これはマンション投資であれ、自らが住む物件であれ同じことでしょう。
とくに中古マンションは、新築とは違いそれなりに年数を経ているため、汚れや痛みがあるのは当然です。こうしたマイナスポイントと周辺環境、物件の善し悪し、価格などさまざまなプラス要件、マイナス要件を天秤にかけて納得できれば、購入しようという思いに至るのだと思います。もちろん、マンション投資では、そうした物件そのものの要件のみならず、収益性は最重要ファクターです。

しかし、価格が安ければよいというわけではありません。どんなに価格が安くても、そこに「住みたい」と思ってもらえうる物件かどうかが問題で、「住みたい」と思ってもらうにはさまざまな要素が関係してきます。
そこで投資する際には、どんな人がその部屋に住んでもらうかを想像しながら、あらゆる条件をシミュレートして物件を選ぶわけです。

とはいえ、その条件には共通したものもあります。
その要件の1つが物件の見た目です。なかでも、私がもっとも重要だと思っているのが「エントランス」です。

最近ではネットで選んで物件を見ずに購入するオーナーさんや、入居される人もいますが、多くの場合は投資物件として購入するオーナーにしても、入居する人にするにしても、まずは紹介された物件を見に行くのが一般的です。そこで物件とのファーストコンタクトする部分がマンションのエントランスになります。

人は初めてあった人の印象を3~5秒で決めるといわれます。これは「メラビアンの法則」と呼ばれます。
心理学の実験によれば、「話している相手」の印象を決定づける要因が「話す内容」とするのは7%で、93%はそれとは違う「顔の表情、目線」「態度、体型」「声の大きさ、トーン」「服装、髪型」といった見た目、あるいは雰囲気で結果を出しています。
この実験結果は、物件選びにも当てはまると私は考えています。

というのも、入居しようと内見に来る人は、部屋の広さや間取り、設備、周辺環境は事前に説明されていてある程度はインプットされており、なんとなくの想像はしています。とはいえ、実際にそれを確認する前に目にするのがエントランスです。人の印象が最初の3~5秒で決まるのであれば、物件もエントランスに入った3~5秒で、その印象が決まるといっても言い過ぎではないと私は思うのです。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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