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ネット銀行のメリット・デメリットは?

金利や手数料は本当に安い? 安易にネット銀行の住宅ローンを選んではいけない4つの理由(6/6ページ)

横山晴美横山晴美

2017/02/09

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今回のまとめ

以上見てきたことから考えれば、最初から「ネット銀行は金利が安い」と決めつけてはならないということがいえるでしょう。同じように「メガバンクだから親切」という思い込みも危険です。

十分に調べたり、話を聞いたりする前から、「信頼感が違うからメガバンクがいい」とか「金利や手数料を考えたらネット銀行だ」などと選択肢を限定してしまうのは危険です。

最後に、ネット銀行に限らず、住宅ローンを選ぶときの2つのポイントをお伝えしておきましょう。 

<ポイント1>実質金利で判断する
諸経費を含めた実質金利で判断するようにしましょう。金利を低く設定している分を、事務手数料という形で徴収していれば、実質金利は低いとはいえないかもしれません。ネット銀行だからといってすべからく金利が低いわけではないということです。

<ポイント2>表面的な利便性にとらわれない
先にご説明したように書式をダウンロードして印刷するなどの手間を考えれば、ネットを介することが必ずしも利便性を高めるわけではありません。「ネットで手続きがすむ」といった表面的な利便性ではなく、申し込みの手間や返済時のフォローなど、実質的な利便性を検証したいところです。

仮に金利が低いことを住宅ローン選びの最優先事項にするならば、後から「手間や初期費用を含めたら、思っていたよりメリットが少なかった」ということにならないよう、金利を優先しつつも、それ以外の費用や手間についても検討した上で申し込むようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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