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ネット銀行のメリット・デメリットは?

金利や手数料は本当に安い? 安易にネット銀行の住宅ローンを選んではいけない4つの理由(3/6ページ)

横山晴美横山晴美

2017/02/09

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<理由2>わからないことや疑問点が解消しにくい

コールセンターのオペレーターが優秀ならば担当者がいなくとも問題ない、という意見もあります。筆者はよくネット銀行のコールセンターを利用しますが、電話が必須のネット銀行だけにつながりやすく、かつオペレーターの質も高いように感じます。

しかし、電話での対応に限界があることは否めません。たとえば、相談したい内容を端的に伝えることができないと、正確な回答を得られないこともあるでしょう。また、専門用語に詳しくないと、オペレーターが説明する内容を完全に理解するのはむずかしいかもしれません。直接、顔を合わせて話せばスムーズに話が進むことでも、電話だと思わぬ手間や時間がかかってしまうこともあります。

そのほか、書類を見ながら話すことや、家族と一緒に話を聞くことがむずかしいといったことも、電話対応の限界といえるでしょう。

<理由3>審査に融通が効かない

もうひとつ大事なポイントとして、ネット銀行は審査が厳しいと言われていることがあげられます。

審査基準は非公開なうえ、金融機関ごとに異なるものなので断定はできませんが、書面でのみ審査を行なうネット銀行は基準に幅がないとされているのです。

たとえば、入院や子育てなどで有休休暇を使い切ってしまったなど、何らかの事情で欠勤してしまい、給与所得が下がってしまうこともあるでしょう。

そのような場合でも、対面であれば給与が下がった事情や背景を考慮してもらうことができるかもしれませんが、所定の書面だけで審査するネット銀行では、考慮のしようがありません。

こういった審査の柔軟性の低さが「審査が厳しい」といわれる理由なのかもしれません。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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