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ネット銀行のメリット・デメリットは?

金利や手数料は本当に安い? 安易にネット銀行の住宅ローンを選んではいけない4つの理由(4/6ページ)

横山晴美横山晴美

2017/02/09

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<理由4>低金利時代のいま、金利差の影響力は小さい?

低金利時代のいま、ネット銀行に限らず、どこの金融機関でも金利水準は低くなっています。その点では、金利差が総返済額に与える影響は小さいといえるでしょう。

たとえば3000万円を35年ローン、金利1%で借り入れたときの毎月返済額は8.5万円ですが、同じく3000万円を35年ローンで、金利だけ0.8%に引き下げた場合の毎月返済額は8.2万円とその差は3000円程度です。もちろん、総返済額にすると116万円の差にはなりますが、3000万円ものお金を借り入れるにしては、金利差は少ないといえるのではないでしょうか。

全体的に低金利のため、金利だけで善し悪しを判断すると、結果的に思ったほどそのメリットを享受できない可能性も高いです。諸経費や手続きの煩雑さ、問い合わせへの対応の善し悪しなども含めた総合的な判断が必要になります。

ネット銀行が向いている人はどんな人?

とはいえ、上で述べた4つの理由がすべての人にあてはまるわけではありません。

たとえば、『申し込みや手続きの手間が大変』という点については、自宅にPCやプリンターがあり、普段からインターネットに親しんでいる方なら苦にならないでしょう。

ネット銀行特有の『わかりにくさ』についても、情報収集を自ら行なえる人ならば問題になりません。そう考えると、ネット銀行は、インターネットやPC操作に抵抗感がなく、主体的に住宅ローン選択をしたい人に向いているといえるでしょう。

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この記事を書いた人

ライフプラン応援事務所代表

ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。

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