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【インタビュー】「いつか会えればいいでは間に合わないこともある。元夫の死に直面して気づいたこと」(1/4ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2020/03/03

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イメージ/123RF

さまざまなかたちで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、元夫が亡くなり、父子関係を築くことができなくなった経験から、共同養育の必要性に警鐘を鳴らすママを直撃インタビューしました。

■離婚後、父子関係はどのようにしていましたか。

円満な離婚ではなかったので、正直なところ息子を元夫に会わせたいという感情はなく、むしろ縁を切りたいと思っていました。それでも、事務連絡で元夫とは息子が2歳位までは電話でやり取りをしていました。面会交流の取り決めはしておらず、具体的に会うところまでに至りませんでした。

思い返せば、元夫は「息子に会いたい」と言っていたようにも記憶しています。ただ、当時は争点が子どものことよりもお互いへの葛藤だったので、子どものことまで頭が回らずじまいでした。

■息子さんには父親のことをどのように伝えていましたか。

息子が0歳児のときに離婚したので、父親の存在を伝えるまでもなかったのですが、成長するに連れて、聞かれたらなんて答えようと日々悩んでいました。息子が2歳になった頃でしょうか。息子に父親のことを聞かれたんですよね。ついにそのときが来たかと思いました。

ネガティブに伝えてはいけないと思う一方で、その場しのぎで「パパはいるけど、お仕事で遠くに行ってる」と伝えていました。

ただ、成長するに従って「なんで?」と質問が来るようになるんですよね。これ以上、ごまかすことはできないと思い、5歳になった頃「パパはいるけど、ママと喧嘩しちゃって一緒に暮らさなくなった」と息子に話すようになりました。

次ページ ▶︎ | お子さんが父親のことを話し出すようになってから、何か変化はありましたか 

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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