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【インタビュー】「愛とは許すこと」―離婚しない結婚をつくっていきたい(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/04/16

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、「離婚しない結婚」を理念に結婚相談所を経営するベテランママと、母親の事業をサポートする息子さんに直撃インタビューしました。

■共同養育と聞いてどんなイメージがありますか。

ママ:まさにこれを早く広げるべきだと思いました。急がないとダメだと。私は、結婚相談所を運営しているのですが、夫婦の悩みや離婚相談を受ける時もあります。その時には必ず「離婚しても子どもをきちんと親に会わせるように」とアドバイスしています。

相談に来られる方の中には、父親の存在を知らずに育った方もいらっしゃいます。その方はどのように自分が父親になればいいのか家族像を描けないんですよね。

「自分の父親がわからない」。こんなことはあってならないことですし、大きな社会問題だと感じています。ですので、今回のインタビューの依頼があった時に、ぜひ協力して共同養育を広めたいと運命を感じました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

ママ:息子がちょうど8歳の頃に離婚しました。離婚するまでいろいろ困難がありましたが、私が子どもたちを連れて家を出る形での離婚となりました。

当時は、子どもたちもまだ小学生でしたが、父親と子どもたちが会うことについて、私が連絡を取り合った記憶はほとんどないですね。父親と子どもたちが直接電話で約束をして、月1〜2回程度会いたい時に会っていました。そして、会った時に次の約束をして帰って来ていたと思います。泊まりでスキーに行ったこともありましたね。

息子さん:小さい頃の記憶は定かではないのですが、中学校入ってからは自分の携帯を持っていたので、父親に直接連絡をしていました。今はLINEで話したり、連絡したい時にして会いたい時に会っています。「お正月に行くね!」など、どこにでもある実家に帰る感じです。

父親は遠方に住んでいて遠方であること、そして、私自身も結婚しているので頻繁に会うことはありませんが、年3回程度ですね。

あとは、父親は一人暮らしなので万が一の時のために、インターネットで玄関周りの動画が見えるシステムを設置していて、常に父の様子を確認するようにしています。間接的にでも、父親が元気でいるかがわかるのは安心できますね。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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