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【インタビュー】面会交流に前向きになれたのは「パパに会いたい」という息子の言葉だった(1/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2019/04/10

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イメージ/123RF

さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、今年再婚をしあらたな命を授かり家族が増えるなか共同養育を実践しているママに直撃インタビューしました。

■現在、どんなカタチで共同養育を行っていますか。

月1〜2回、日帰りで5時間程度、息子と元夫は会っていますね。元夫が近隣まで来てくれて、息子の引き受け渡しは直接行っています。顔を合わせて、挨拶や必要事項を伝えるなどして、また時間になったら迎えに行くといった感じです。

待ち合わせ場所はいつも固定なので、調整するのは日程のみ。当日会った後に元夫と息子でどこに行くか決めているようです。

「共同養育」という言葉が、元夫婦が一緒に子育てをするというイメージがあったので、月1〜2回程度でも共同養育と言えるのかわかりません。

ただ、元夫婦が親として息子のために連絡を取り合っていますし、離婚後も風通しのよい育児ができているのかなと思います。

再婚後も、息子は私だけではなくパートナーの前でも気兼ねなく父親のことを話します。私もパートナーも特に気にするもこだわりもなく、自然に受け止めています。息子にとっては実の親ですしね。

再婚してもこれからも変わらず会わせたいと思っていますし、元夫もそれを望んでいると思います。

■共同養育をするようになった経緯をお聞かせください。

別居期間が1年数ヶ月あったのですが、その間も今と同じように会わせていました。当時、息子は3歳。私自身、正直なところ会わせたくない気持ちが強くありました。理由は、面会交流に連れて行くと顔を合わせなくてはいけないので、会いたくなかったから。

ただ、別居してまもなくの頃、息子が「パパの家にも半分行かない?」と言い出したんです。その時は私も気持ちが落ち着かなかったので、特に取り合うことをしなかったのですが、1ヶ月程経つと、「パパに会いたい」とはっきり言ったんですよね。

その時、やっと自分の気持ちと息子の気持ちは別物なんだと気付かされたんです。そこで、息子が会いたがっているのだから会わせなくてはいけないと思い、今に至ります。

また、私自身が別居前からカウンセリング業務をしていたのも大きいですね。他のご家庭のご相談を受けながら、うちの元夫はいい方なのではないかと気づけるきっかけになりました。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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