逃げる? 向き合う? 子連れ離婚の相談で気をつけること 〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム(4/4ページ)
しばはし聡子
2018/09/07
◾️夫婦と親子は別物
たとえ、二度と関わりたくない夫でも、子どもにとっては唯一無二の父親。子どもの体の半分は父親でできているのですから、父親を肯定し好きでいながら成長していくことは子どもの自己肯定感の醸成につながります。
子どもに対して危害を加える父親ではないのであれば、子どもから父親を奪うことは、愛する子どもを自ら苦しめてしまうことになりかねません。
父親は、母親を追い詰めるような言動は控え、安心して子どもを会わせられると母親が思えるような関係を築くなど、今まで母親側が苦しんでいたことに対して真摯に向き合い改善する努力が必須です。
そして、母親は、離婚しても父子関係は継続するということを知り、親同士として夫と関わることの心構えを持つようにしていくことも大事です。
◾️さいごに
離婚で悩んで辛くて苦しい時に、守ってくれたり逃げられるようなアドバイスを受けると、ついその方向に進んでしまいたくなるものです。ただ、子どもがいる以上は、逃げ続けることが本当に正しいのか、子どもと父親を引き離すことの影響などについて、自分自身で判断できるように、離婚家庭における子どものきもちや親の心得を知っておくことが大事です。
そのうえで、さまざまなアドバイスを上手に生かし、修復しても別居しても離婚しても、あなたも子どもも今後の人生が豊かになるように選択していけるとよいですね。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️