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逃げる? 向き合う? 子連れ離婚の相談で気をつけること 〜共同養育コンサルタントしばはし 聡子コラム(2/4ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2018/09/07

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◆モラハラ=すぐに離婚!?

離婚を迷って相談する先で思い浮かぶのは、友人、親、兄弟姉妹、行政相談窓口、民間のカウンセラー、弁護士などでしょうか。それぞれ親身になって聞いてくれますが、ここで気をつけたいのが、すぐに別居や離婚へ誘導するアドバイス。

「モラハラは立派なDVよ」「早く子どもを連れて逃げなさい」「早く弁護士に依頼して離婚した方がいい」「子どもを会わせない方がいい」

迷っていて相談に行っただけなのに、夫は重度なDVであるとされ、別居や離婚の後押しをされて、気がついたら離婚の道をたどっていたというケースも少なくありません。

身体的な暴力などすぐに避難しなくてはならない場合は緊急性を伴いますが、全ての夫婦がすぐに逃げて離婚をするということに該当するのでしょうか。

◾️子どもがいる場合は慎重に

精神的なダメージが強い場合は、別居をするなどの対応が必要なこともあります。そして、夫に別居したいと伝えても反対されるし話し合いすらすることができないため、夫に気づかれないようにある日突然家を出るという方法に至るケースもあるでしょう。

ただ、ここで考えなくてはいけないのが、子どものこと。子どもにとっては、突然引越しや転校転園を余儀なく迫られ、さらには急に父親と引き離されてしまう状況に陥ってしまいます。もしも、「離婚しても会わせる必要はない」「早く離婚して新しいお父さんを見つけた方がいい」といったアドバイスを受けたとしたら、子どもはどんな気持ちでいるのか、もし自分が子どもの立場だったらどのように感じるのか、一度立ち止まって考えるようにしてみてください。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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