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天井の仕上げ「湿式構法の材料」漆喰・石膏プラスター・ドロマイドプラスター・コンクリート打ち放し…9つの特徴とは(1/2ページ)

MieMie

2020/08/03

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paylessimages・123RF

天井仕上げ材料の『湿式構法の材料』と『乾式構法の材料』

今回は壁仕上げ材、天井仕上げ材の素材についてのお話です。

前回の天井仕上げ材の章で「壁仕上げ材と天井仕上げ材は、ほぼ同じ素材」と紹介しましたが、そのうえで仕上げ材料は大きく分けて『湿式構法の材料』と『乾式構法の材料』に分けられます。

『湿式構法』には、代表的な仕上げ方法として「漆喰」「石膏プラスター」「ドロマイドプラスター」「コンクリート打ち放し」「土材」「砂材」「珪藻土材」「洗い出し」「タイル‣天然石材」があります。

一方、『乾式構法』の代表的な仕上げ方法として「ビニルクロス」「織物クロス」「紙クロス」「木質系クロス」「無機質系クロス」「木質材」「金属材」「ロックウール板」「石膏ボード」「ケイ酸カルシウムスレート板」「ガラス‣鏡材」などがあります。

漆喰・石膏プラスター・ドロマイドプラスター・コンクリート打ち放し・土材・砂材・珪藻土材・洗い出し・タイル‣天然石材――9種類のよいところと注意点

『湿式構法材料』について説明をしていきます。

『湿式構法』の「漆喰仕上げ」は消石灰(水酸化カルシウム)を原料にして作られています。消石灰は石灰岩を焼いて生石灰を作り、それに水を加えた材料が消石灰です。この消石灰に糊や砂、接着剤を混入させたものが漆喰仕上げ材の材料です。大きな特質は、耐火性に優れ、添加材料によって彩色や風合いを楽しむことが可能ということです。

「石膏プラスター仕上げ」は鉱物粉末の石膏(硫酸カルシウム)と水を練り合わせた材料です。「ドロマイドプラスター仕上げ」は白雲母と呼ばれる鉱物を焼いて熱分解後、水和‣熟成させた材料です。どちらも硬い性質のため、亀裂が入りにくいことが特徴です。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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