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絵画・彫刻・工芸品――その特徴とインテリア・オーナメントとしての上手な扱い方(1/2ページ)

Mie

2021/10/10

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イメージ/©︎sbelov・123RF

今回は、「絵画」「彫刻」「工芸品」についてのお話です。

「絵画」はインテリア・オーナメントの中でも存在感があり、嗜好、個性が最も、分かりやすい形で表現されるアイテムです。

「日本画」はローテーションを考えて


イメージ/©︎kimkimkaoru・123RF

絵画は大きく分けて日本画、洋画、版画に分類されます。

「日本画」は古くから中国や朝鮮などの影響を受けながら国内で発展した絵画です。

主に「墨」「岩絵具(いわえのぐ:鉱石を粉砕した微粒子の絵具)」「水干絵具(すいひえのぐ:貝殻の粉、白土に染料を染め付けた微粒子状の絵具)」を膠水(にかわすい)で溶いて毛筆で描かれています。紙や絹布に礬水(どうさ:ミョウバンを溶かした薄い膠液)引きをした物を下地にして彩色していますが板やカンヴァス(麻布)を下地に使用した作品も存在します。


イメージ/©︎helenfield・123RFhelenfield

日本画のスタイルには額装、掛け軸のほかに屏風、襖絵、貼付絵(あらかじめ絹地に描いた絵を直接壁に貼り付けた物)、杉戸絵(杉材の引戸に描かれた絵)などがあります。

日本画の絵具は、剥がれやすく、高温多湿に弱く、光によって退色しやすいため、長期間、同じ絵画を掛け続けることは適さないので数年~10年を経過しない期間内で交代させるなど、作品を休ませることも大切です。

「西洋画」「彫刻」は光の扱いがとても重要


イメージ/©︎sbelov・123RF

「洋画」は江戸末期以降に欧米から伝えられた技法で描かれた絵画全般を指します。代表的なものは「油彩画」「水彩画」などです。

「油彩画」の彩色には、顔料(鉱石や金属の酸化物で作られる絵具や石油などから合成して作られる絵具)を亜麻仁油やテレピン油などで溶いた物で彩色します。下地は、主にカンヴァス(麻布)が用いられています。

「水彩画」は、アラビアゴムなどで練り合わせた水溶性の絵具を使って紙の下地に描きます。水彩画は元々、油彩画の下絵として用いられていましたが、油彩画には表現が難しかった瑞々しい透明感や繊細な彩色が可能だったことと、画材道具の持ち運びが楽だったことなどから近代イギリスでは、その特徴を生かした水彩風景画の秀作が数多く生まれました。

室内に飾る際の注意点は、油彩画の場合には過度な多湿や乾燥、直射日光によるカビ、ヒビ割れの発生の可能性があります。一方、水彩画は光に弱く退色しやすいため、飾る場所と採光には気を配る必要があります。

「彫刻」は大きく分けて2つの技法によって作られます。


イメージ/©︎rozasean・123RF

石、木などの硬い材料を彫った物をカーヴィング技法と呼び、粘土や蝋などの柔らかい材料をベースにして石膏で型取りする方法をモデリング技法と呼はれています。


イメージ/©︎gorynvd・123RF

現在、主流となっているのはモデリング技法で作られた作品を石膏で型を取り、ブロンズ、コンクリート、樹脂、などを型に流し込む方法です。

彫刻を室内に置く際の注意点は、彫刻の特徴である立体性とボリュームに適した空間スペースと、彫刻が表現する方向性やメッセージに配慮した照明が必要です。

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この記事を書いた人

MIE色彩研究社代表

自由が丘産能短期大学能率課インテリアコーディネーター課程卒業。産業能率大学情報マネジメント学部卒業。東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師。電子機器製造メーカー、産業機械商社に勤めながら、社会人学生として産業心理学を学び、色彩と人間の意識との深い結びつきに共感。さまざまな社会経験を通して、色彩と人の意識に関わる数多くの実証の基、色彩スペシャリストとして事業を展開。東京都中央区銀座のオフィスではこれまでに培ったパーソナルカラー、空間色彩、商品色彩、カラースクール、色彩セミナーなどを個人、法人を問わず全国で行っている。趣味は街散策。

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