ファミリー向け分譲マンションに特化した不動産投資法――ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由②(4/4ページ)
横山 顕吾
2021/07/17
一方、分譲マンション管理会社は、マンションを維持管理するためのメンテナンスなどを行うという「建物」に対する管理が主たる業務なのです。建物がしっかりしている分譲マンションが、長期修繕計画に基づき修繕積立金を積み立てて長期的に維持管理していこうとしているのに、資産運用が目的で建築基準法ギリギリの構造の賃貸アパート・マンションには、長期修繕計画がないのは当たり前で、修繕積立金を積み立てる仕組みもないというのが一般的です。
これでは、全住宅の30%以上を占める賃貸住宅に住んでいる入居者に、良好な住宅を提供し続けるのは難しいのでは……、私自身が分譲マンション管理ノウハウを賃貸管理に導入することで、世間のお役に立てるのではと考えたのが不動産投資をするきっかけになっています。
つまり分譲マンションは、建物の管理がしっかりしている可能性が高いのです(ただし、物件により、管理の善しあしの差はとても大きいです)。
以上のような理由から、一棟物のアパート・マンションではなく、良好な住環境を長期にわたって入居者に提供できる可能性の高い分譲マンションでの賃貸経営を行っているのです。
次回(8月中旬予定)も、ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由は続きます。
【過去の記事】
第1話 区分マンションは儲からない? そんなことはありません
第2話 ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由
この記事を書いた人
マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸経営アドバイザー、防火管理者、損害保険募集人
1970年岡山市生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、転職を繰り返し、6つ目の勤務先として分譲マンション管理会社に就職。2008年から一般財団法人日本不動産コニュニティー(J-REC)広島支部長を務め、12年に投資用分譲マンション2戸を取得。17年に区分マンション所有に特化した専業家主へ転身。趣味はリフォーム、ラグビー観戦。