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ファミリー向け分譲マンションに特化した不動産投資法――ファミリー向け分譲マンションで不動産投資をする理由(1/3ページ)

横山 顕吾横山 顕吾

2021/06/18

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イメージ/©NIKOLAI GRIGOREV・123RF

自分の住みたいと思う物件を提供する――。そんな想いを持ち、広島県を中心に分譲マンションを区分で購入、賃貸として貸し出す賃貸住宅オーナーの横山顕吾さん。「ひろしま大家の会」の代表でもあり、自身を「分譲マンションコレクター」と称し、入居者に素敵な分譲ライフを提供するため日々尽力しているという。本連載は、横山さんが考える不動産投資、賃貸経営、オーナーのあるべき姿などをお届けしていきます。

なぜマイナス要因のある区分マンションなのか?

不動産投資家は世の中に多くいますが、ほとんどが一棟物のアパート・マンションへの投資です。区分マンションへ投資をしている人も少数はいますが、ワンルームマンションの場合がほとんどです。特に新築ワンルームマンション投資は、失敗している人も多くきちんと学んでいる人が投資することは少ないと思います。

私が実践しているのは、ファミリー向け分譲マンションでの不動産投資です。よく「なぜ区分なのか」と質問を受けることがあります。多くの不動産投資家の人たちは「区分は儲からない」「区分は購入し続けることが難しい」と思われていることが多く、私が区分で不動産投資をすることを疑問に思われるようです。

実際購入するための調査など、手間は一棟物のアパート・マンションと区分マンションでの違いはほとんどありませんが、区分マンションの場合、管理組合が存在するためそちらの状況も調査する必要性があり、手間は多少増えます。そして購入できても、一世帯のため、退去があると家賃収入はゼロになってしまいます。一方、一棟物であれば、複数の世帯数がありますので、全部屋空室になってしまう可能性は低いのです。

このように、マイナス要因が一棟物と比較して区分マンションは多いため、プレイヤーが少ないという現実があります。

では、なぜ私は区分で、しかもほとんどプレイヤーがいないファミリー向け分譲マンションを対象にしているのでしょうか? そのことを今回はお伝えします。

ファミリー向け分譲マンションは“リスクが低い”

私は、今はオーナー業で独立していますが、不動産投資を始めた2012年当時はサラリーマンをしていました。勤務先も上場企業ではなく、退職金制度や残業の制度もない、入社条件が「パソコン・自家用車の持ち込み」という“超ブラック企業”でした。

そして、不動産投資を始めようと思ったとき、給与も決して多いわけではなかったので自己資金も限られていました。したがって、消極的理由として「区分で始めるしかなかった」ということがあったのです。

しかし、この消極的理由は主たる理由ではありません。

ファミリー向け分譲マンションで不動産投資を始めようと思った積極的理由を一言で表現すると、ファミリー向け分譲マンション投資は、ほかの不動産投資と比較して断トツの「低リスクNo.1!」と判断したからです。

まず大きな理由として、ファミリー向け分譲マンションは、一棟物アパート・マンションや戸建てと比較すると、構造体や設備、デザインが分譲仕様のため、賃借人から積極的に「住みたい」と思っていただける可能性が高いということです。

あらゆる事業もそうですが、不動産投資において最も重視すべきポイントが、お客様(入居者)満足です。では、お客様を満足させる物件とはどういう物件でしょうか?

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この記事を書いた人

マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸経営アドバイザー、防火管理者、損害保険募集人

1970年岡山市生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、転職を繰り返し、6つ目の勤務先として分譲マンション管理会社に就職。2008年から一般財団法人日本不動産コニュニティー(J-REC)広島支部長を務め、12年に投資用分譲マンション2戸を取得。17年に区分マンション所有に特化した専業家主へ転身。趣味はリフォーム、ラグビー観戦。

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