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管理会社の見えないハードルとは?(2/3ページ)

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賃貸住宅の入居審査ですから、つまり自分の生活の拠点の「家賃」を払えない人は、全体で見ても10%以下と言われています。その確率の為にで見合う形なんでしょうか?

保証会社は基本的に2年分の家賃は保証してくれますし、家賃=債権の回収も行ってくれるのですから。大家さんも保証会社の知識を持たれないと損しそうですね。

→管理会社の規定で決められた家財保険や鍵交換、24時間サービス等の影響は?

こちらも1面から見て行きますと、合理的に見えるかもしれません。しかし、家財保険一つを取ってみても、保険料の違いや保証内容の違い、そして一番大きなところは「保険の適用範囲」もしくは「保険の支払い実績」ではないでしょうか?

管理会社によっては、いわゆるバックマージンを基準にしか見ていないケースも多々あるようです。
そして、保険会社の保険金支払い実績などは、正に大家さんに負担がのしかかる可能性だってある訳です。

 

例えば・・・。
賃貸住宅の窓ガラスが割れてしまう事等はそう珍しい事ではありませんが、現在の家財保険でカバーできている保険会社は意外と少ないのです。

すると・・・入居者さんの負担となるのでしょうが、不可抗力的に起きたケースなどを考えると、頭が痛くなりませんか?

入居者さんは負担を拒絶するでしょうし、保険が下りないとなれば、入居者さんからも「早く治してほしい!!」と催促が来る事は明らか・・・。仕方なく「大家さんが負担」こんな事は想定できますよね。

■何のための保険なんでしょうか? そもそも、大家さんも保険会社や保険商品についてご存知ですか?

これは、家財保険だけの話です。他にも、鍵交換・24時間サービスなどなど・・・。現在の賃貸契約の形態から考えて行きますと、全て賃貸契約時の契約金の増額原因になっています。

契約金が増えると言う事は=入居者の負担が増える=入居者さんが嫌がる=契約にならない・・・となる訳で入居者が決まらなければ、大家さんの利益は0(ゼロ)です。管理会社は決まらなくとも損はしません。

何か間違っているとは思いませんか?

入居者さんの負担で保険・保全を取る→(保証会社・家財保険・24時間対応サービス・鍵交換)
管理会社は、それぞれのバックマージンががっちり。
決まらなくても「保全が取れない」を理由に恨まれる事も無い。
決まらなくても自分の不動産では無いので、固定資産税の負担も家賃が取れない痛手も無い。
そもそも、他人の褌で相撲を取っている様な構造。

※ここまでのお話し、管理会社を一方的に攻撃しているわけではありません。

大家さんも「賃貸経営を営む投資家」として、一定の内容や状況を十分に理解していないと、間違いなく損をします。その一端をお話ししています。

内容を理解して「大家さん自身が判断」しているのでしたらOKなんですが、よくわからないままでは・・・。管理会社に任せれば安心・・・なんて考え方は危険です。結果責任だけは間違いなく大家さんに回ってくるのですから。

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この記事を書いた人

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