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少子高齢化、空き家問題…どうしても売れない不動産をどう売るか(2/2ページ)

田中 裕治田中 裕治

2020/01/20

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不動産会社も嫌がる物件とは

さて、不動産会社も扱いたくない「負動産」とはどういった物件なのでしょうか。それは次のような物件です。

・価格の安い物件
・売れなさそうな物件
・売るために手間がかかりそうな物件
・地方の物件

仮にこうした物件を所有されていたとしたら、売却を不動産会社に依頼しても売れない、そもそも依頼を断られる可能性があります。しかし、あきらめる必要はありません。

じつは工夫次第で「負動産を富動産」に変えることができるのです。どんな方法かを一言でいってしまうと、“必要な人”に売るということです。これはどんな商品も同じですが、不動産にもいえることなのです。それをいかに見つけ、根気強く交渉するか。私はさまざまな物件を扱ってきた経験から、やり方次第でそれは可能だと確信しています。

バブル経済崩壊後、日本の土地神話も崩壊しました。まさに誰にとっても不動産が資産とはなり得ない時代になっています。そんな負の資産の不動産をどう売却するか、あるいは富動産に変えるか。

次回からは、事例をあげながら具体的なお話を進めていきます。

「売れない不動産はない〜負動産を富動産に変える〜」田中裕治氏のコラム一覧
第1回   どうしても売れない不動産をどう売るか
第2回   「苦しい物件」を早く処分するために必要なこと
第3回   狭小住宅や築古物件、売却しようとしたらトラブル発覚 注意したいポイント
第4回   車が入らない、市街化調整区域…マッチングで売れない不動産を売る
第5回   売却しやすい農地、売却しにくい農地――農地の相続・売却は早め早めの対応で
第6回   共有名義の自分の持分だけの売却――いったいいくらで売れるのか?
第7回   「事故物件」は売れるのか? 事故物件を売るために必要な取り組みと事前対策ポイントとは
第8回   共有名義の「農地」の売却――売るための準備と超えるべきハードル
第9回   別荘の売却――コロナ後の「新しい生活様式」で人気が高まる別荘の見切りの付け方
第10回 使えない、建て替えできない……市街化調整区域の「分家住宅」の対処法
第11回 底地と借地の売却で重要なのはタイミング
第12回 農地転用で市街化調整区域の農地の売買を可能にする

 

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この記事を書いた人

一般社団法人全国空き家流通促進機構代表理事、株式会社リライト代表取締役

1978年神奈川県生まれ。大学卒業後大手不不動産会社に勤務したのち、買取再販売メインとする不動産会社に転職。その後、34歳で不動産会社を設立。創業以来、赤字の依頼でも地方まで出かけ、近隣住民や役所などと交渉。売れない困った不動産売却のノウハウを身につけてきた。著書に『売りたいのに売れない! 困った不動産を高く売る裏ワザ』『本当はいらない不動産をうま~く処理する!とっておき11の方法』などがある。

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