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60代の貯蓄・年金、賃貸住宅での孤独死、みんなの常識と実態は違う?(3/3ページ)

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ところで、こうした「イメージの根底を崩す」といったデータですが、賃貸住宅の世界においてはどうでしょうか。


何かそれらしいものが存在するでしょうか?


ひとつ、重要なものを挙げましょう。それは、賃貸住宅内における「孤独死」に関するデータです。これについては、一般社団法人日本少額短期保険協会が、貴重な数字を挙げてくれています。


それは、同協会が公表している「第4回孤独死現状レポート」の中に示されています。


「少額短期保険会社の家財保険(孤独死特約付き)に加入している被保険者における、2015年4月~2019年3月までの孤独死のデータ」です。(2019年5月17日発表)


これによると、


孤独死の平均年齢は男女とも61歳
高齢者に満たない年齢(65歳未満)の割合は51.0%
60歳未満の現役世代が男女ともにおよそ4割を占める


と、なっています。


「孤独死といえば老人、高齢者」といったイメージとは、若干かけ離れているといってよいでしょう。ちなみに、同レポートによると、男性の孤独死死者のうちの28.6%が40~50代です。実に3割近くです。


女性の場合、16.1%が20~30代です。およそ6~7人に1人です。ちなみに、男性の場合20~30代の数字は8.8%に留まります。


いかがでしょうか。こうして実際に現場から上がったデータを見てみると、「孤独死が怖いから高齢者の入居はお断りしている」とおっしゃるオーナーさんは、実はそれほどリスクヘッジ出来てはいないのかも…


そんなこともよくわかってくるというわけです。


(文/朝倉継道 参照元/株式会社日本ワークスプレスリリース)

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