賃貸管理会社選びで決まる? マンション投資の成否(1/3ページ)
斎藤 岳志
2019/08/19
アパート・マンション投資をしようと思って、真っ先に思う不安といえば、やはり入居者がいない「空室」への不安でしょう。1棟建ての物件を丸々所有するのであれば、別ですが、区分所有マンションでは、入居者が「いる」「いない」では、ゼロか100の違いになります。そのためこの空室への不安が高いのはもっともなことです。
その不安をむしろ逆手に取ったものが「借り上げ保証」を付けたサブリースです。言いえれば、空室が“ゼッタイ”にない。だから、「“ゼッタイ”大丈夫」になってしまうわけです。でも、世の中に“ゼッタイ”などいうものはほとんどありません。
仮に空室はゼッタイにないとしても、その保証をする会社との契約はゼッタイではなく、契約書どこかに「家賃減額」や「契約解消」とう文言が書かれています。また、そもそもサブリース契約した会社が、ゼッタイに潰れないという保証もありません。
それはともかく、私自身も最初に部屋を購入するまでは空室への不安を常に持っていました。しかし、賃貸マンションの大家として10年あまりが過ぎましたが、いまはそうした不安は一切ありません。私の経験では、これまで2か月以上空室が続いたことはありません。
もちろん、こうした状態にするには物件の所在地や条件などいくつかのチェックポイントがありますが、実は管理会社の選び方がとても重要です。
いまはフリーランス的なかたちで仕事をしていますが、大家業をはじめた当時は普通に会社に勤めていたサラリーマンでした。そのため入居者とのやり取りは、最初から賃貸管理会社に委託しようと考えていました。そのため賃貸管理会社選びは慎重に行いました。
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。