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せっかく購入したマンションに住めなくなったら?

マンション購入後に転勤になったらどうする? 転勤族が買うべきマンションの条件は?(3/5ページ)

斎藤 岳志斎藤 岳志

2017/08/08

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賃貸に出す場合のリスクと対策は?

自宅マンションを賃貸に出す場合の最大のリスクは、「入居者が見つかるかどうか」ということでしょう。

持ち主にとっては理想的なマイホームだったとしても、ほかの人にとっては住みにくいマンションだとしたら、当然、借り手はつきません。そうなると、ローン返済と、管理費や修繕積立金、固定資産税などのランニングコストばかりが重くのしかかってくることになってしまいます。

大幅に家賃を引き下げれば、借り手がつくかもしれませんが、それでもローン返済と維持費が大きな負担になることは変わりありません。

反対に、転勤から戻ってきて住みたいと考えても、借りている人がマンションの住み心地を気に入ってしまい、退去してくれないというケースも考えられます。当然、家賃は入ってきますが、マイホームに住むことができないというおかしな状況になってしまいます。

前者の場合の対策としては、売却の話とも重複しますが、資産価値が高く、価格が落ちにくいエリアのマンションを購入するということがあげられます。

「価値が落ちにくい=人気が高い」ということになるので、入居希望者も多く見込め、賃料が入ってこない期間が短くてすむ可能性が高いからです。

後者の場合の対策としては、賃貸借契約を結ぶときに「定期借家契約」を選択することが大切です。定期借家契約とは、更新がなく、定められた契約期間が満了すれば、確実に終了する契約です。そのため、入居者が退去せず、居座られてしまうということがありません。

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この記事を書いた人

ファイナンシャル・プランナー(CFP)

FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。

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