マンション購入後に転勤になったらどうする? 転勤族が買うべきマンションの条件は?(2/5ページ)
斎藤 岳志
2017/08/08
売却する場合のリスクと対策は?
売却を考える場合、まずポイントになるのが、住宅ローンが残っているかどうかということ、そして、住宅ローンが残っているのであれば、売却代金でローンの残債を完済できるかどうかという点です。
たとえば、住宅ローンの残債が2,500万円あるけれど、売却代金が2,000万円にしかならないのであれば、自己資金で500万円を用意しなければなりません。
このような状況に陥らないようにするためにはどうしたらいいのでしょうか?
そのために大切なことは、価値の下がりにくいマンションを購入するということです。具体的には後述しますが、不動産価格が落ちにくいエリアで、資産価値の高いマンションを選ぶことが重要と言えるでしょう。
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賃貸に出すことを検討すべき場合とは?
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次に、賃貸に出すという選択肢について考えてみましょう。
賃貸に出すことを考えたほうがいい場合とは、たとえば、
「転勤後にまた戻ってきて住みたい」
「いま売却しても、住宅ローンの残債以上で売却ができない」
といった場合が考えられます。
賃貸に出す場合の最大のメリットは、残っている住宅ローンの返済を家賃収入でまかなえることです。
場合によっては、入ってくる家賃よりも住宅ローンの返済額のほうが大きいことも考えられますが、それでも適正な家賃収入があれば返済負担を大きく軽減することができるでしょう。
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。