中古マンション購入に消費税はかかる? それともかからない?【マンション購入と消費税】(3/4ページ)
斎藤 岳志
2017/07/28
住宅ローン減税の拡充
住宅ローン減税とは、住宅ローンの年末残高の1%に当たる金額が、10年間にわたって所得税から差し引かれる制度です。
まず、消費税がかからない中古マンションの場合、住宅ローン減税の最大控除額は10年間で2000万円(年間20万円)です。
一方、消費税がかかる中古マンションを購入した場合、最大控除額は10年間で4000万円(年間40万円)となります。
住まい給付金の支給
また、すまい給付金という制度もあります。
これは、購入した人の収入に応じて給付金が受けられるものです。収入額の目安が510万円以下の人が住宅を取得する場合に、最大で30万円の給付を受けることができます(消費税が8%の場合)。
消費税の負担を緩和するためにつくられた制度なので、将来的に、消費税が10%になったときには、収入額の目安が775万円以下の人を対象に最大50万円の給付に拡大される予定です。
ちなみに、「収入額の目安」とご説明したのは、給与所得者のいわゆる「額面収入」ではなく、都道府県民税の所得割額によって収入を確認するためです。
詳しくは、すまい給付金のホームページを参考にしてください。すまい給付金の対象となるか、いくらぐらいもらえるのか、シミュレーションしてみることもできるので、一度、ご覧になってみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(CFP)
FPオフィス ケセラセラ横浜代表 百貨店在職中にファイナンシャル・プランナーの資格を取得。税理士事務所、経営コンサルティング会社などを経て、FPオフィス ケセラセラ横浜を開設、代表を務める。 マイホーム購入・売却相談のほか、不動産投資のサポートも行なっている。株式投資やFXなど一通りの投資を実践した後、2007年より不動産投資をスタート。現在は、自らの資産運用はほとんど中古マンション投資に絞って取り組んでいる。