契約社員でも住宅ローンは借りられる? おすすめの住宅ローンは?(3/4ページ)
横山晴美
2017/10/19
【フラット35】は比較的審査が通りやすい
契約社員でも申し込みを受け付けてくれる金融機関を選ぶのと同時に、どの住宅ローンを選ぶかも大切です。
住宅ローンの審査基準には「人的基準(人に対する審査)」と「物件基準(物件に対する審査)」の2種類があるのをご存知でしょうか?
全期間固定金利型の住宅ローンである【フラット35】の場合、物件に対する審査に重きを置いており、職業に関する制限は申し込み条件のなかにありません。【フラット35】は、国民に「質の良い」住宅を購入してもらおうという趣旨の制度だからです。そのため、民間金融機関の住宅ローンに比べると、契約社員であっても利用しやすいといえるでしょう。
ただし、【フラット35】の物件に対する審査は厳しく、面積や建築における一定基準を満たす必要があるので注意しましょう。
また、前述したように返済比率も低いほうが望ましいです。預貯金が少ない場合や、預貯金があっても手元に残しておきたい場合は、購入する住宅そのものを価格の低いものに変更するなど、見直しをしましょう。
見直しにあたっては、ファイナンシャル・プランナーなどの専門家に相談するのもおすすめです。
非正規雇用でも住宅ローンの“借り換え”はできる?
さて、これまで住宅ローンを新規に借り入れする前提でお話してきましたが「借り換え」の場合どうなのでしょうか。
住宅ローンの金利が非常に低い水準にある今、借り換えをして金利の負担を抑えたいという人は少なくないと思いますが、契約社員であっても、住宅ローンの借り換えをすることは可能なのでしょうか。
借り換え先の金融機関にしてみれば、借り換えも新たな貸し出しになります。そのため、住宅ローンの借り換えであっても契約社員の場合は、審査に通る難易度が高いといえるでしょう。
ですが、すでに借り入れしている住宅ローンをきちんと返済し続けていれば、それも大きな信用になります。ですから、これまで返済を滞らせたことがないのであれば、ここでお話ししたポイントに留意しながら借り換えにトライしてみましょう。
この記事を書いた人
ライフプラン応援事務所代表
ファイナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローンアドバイザー。企業に属さない独立系FPとして、2013年ライフプラン応援事務所を立ち上げて以降、住宅相談を専門に扱う。マイホーム相談では保険見直し、教育費、退職後プランなど総合的な視点で資金計画、および返済計画を考案。相談業務のほか、セミナー講師、執筆業など情報発信、啓蒙活動にも力を入れている。 「自分の家計は自分で守る」をモットーに、丁寧でわかりやすい面談が好評。 また、給付金や控除など、消費者のための制度を調べるのが得意で、「ここが使いにくい」「誰のための制度なのか」などとケチをつけるのが好き。