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元芸能人も投資詐欺師に マッチングアプリで甘い罠に付け込む特徴や手口とは(3/3ページ)

田中 あさみ田中 あさみ

2022/02/21

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投資インフルエンサーの買いあおりに乗って損切り…筆者の実体験

筆者は米国株投資を行っており、投資詐欺ではないものの、投資インフルエンサーの「買いあおり」で株を購入し、損をしてしまった体験があります。

TwitterなどのSNSでフォロワー数が数万人に及ぶ投資家は「インフルエンサー」と呼ばれ、なかには相場の分析が的確で影響力を持ち書籍を出版する人、Youtube配信をする人も存在します。

インフルエンサーのなかには、SNSを通じて特定の銘柄を話題に出し個人投資家の注目を集める「買いあおり」を行う人が存在します。

筆者も米国に住むとあるインフルエンサーをフォローしており、20年末に再生可能エネルギー銘柄が高騰した際、インフルエンサーが「○○(会社名)これ面白いんじゃない?(中略)粗利低いけど、成長率もえげつない」とツイートがありました。

20年11月22日にツイートされ拡散、株価は27日まで47.11ドルに上昇しましたが、12月始めには34.09ドルに下落し、その後上昇と下降を続けながら21年5月には3分の1の14.23ドルまで落ちてしまいました。

再生可能エネルギーの銘柄全般が上昇していたこともありますが、インフルエンサーはほかの銘柄でも「買いあおり」をしていたことが後から分かりました。

インフルエンサーの目的は、あまり注目されていない小型銘柄を購入後にSNSで買いあおり、ツイートを見た個人投資家が購入し株価が上昇したところで売却することです。上記のインフルエンサーのツイートは違法行為ではなく、筆者は自己責任で株式を購入したため、数万円の損はしたものの「勉強代」と自らを納得させています。

買いあおりに乗ってしまった筆者が言えることではないかもしれませんが、投資は基本的に自己責任で「自身で検討・判断し購入する」ことが大事です。投資詐欺師に付け込まれないよう自ら情報収集を行い、堅実な資産運用を行っていきましょう。

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この記事を書いた人

2級FP技能士・ライター

北海道在住。大学在学中に2級FP技能士を取得。 会社員を経てFP資格を活かし、ライターとして不動産・金融・相続・法律分野の記事を多数執筆する。「難しいことを分かりやすく」をモットーにライターとして活動中。

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