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終身保険は外貨建てがお得? 為替リスクと保証利率は要チェック(1/2ページ)

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ただしリスクの把握が重要

外貨建保険は、払い込み保険料が圧倒的にお得!?

貯蓄代わりにもなるドル建ての終身保険の人気が継続しています。

今回ご紹介する終身保険は、死亡保障の保険料を10年、20年などと払い込む商品です。
払い込みが完了した後、払い込んだ保険料をそのまま保険会社に預けておくと、年々返戻率が高くなっていきます。
そのため、老後のための貯蓄目的で加入する方も多くいます。

ドル建ての終身保険が人気があるのは、円建てと仕組み自体はほぼ変わらないにもかかわらず、払い込む保険料を安く抑えられたり、払い込み終了後の返戻率が高かったりといった魅力があるからです。

まずは、ドル建てと円建ての終身保険の例をひとつずつご紹介します。2つの保険を比較してみましょう。


【契約内容】
<被保険者> 35歳男性
<死亡保険金> 1000万円(ドル建て終身保険は、1ドル=約100円で計算)
<保険期間>  終身
<保険払込期間> 65歳(30年)
<払方> 月払い


◆円建終身保険<無配当 終身保険(低解約払戻金型)>

<月額保険料> 2万2550円
<年間保険料> 27万600円
<総払込保険料> 811万8000円
<払込保険料・解約返戻金推移> 


◆外貨建終身保険<積立利率変動型終身保険(米国通貨建)>

※( )内は、1ドル=100円で計算した場合に換算した日本円
<月額保険料> 150.8USドル(1万5080円)
<年間保険料> 1,809.6USドル(18万960円)
<総払込保険料> 54,288USドル(542万8800円)
<払込保険料・解約返戻金推移>

 2つの保険をぱっと見ると、同じくらいの死亡保険金を設定しているにもかかわらず、月額保険料も総払込保険料もドル建ての方が圧倒的に安くなることが分かります。

また、利率もドル建ての方が比較的高いというメリットもあります。

さらに、ドル建ての終身保険の場合は、保険料を円で払うのかドルで払うのか、保険料を受け取るときにも円で受け取るのかドルで受け取るのか、選ぶことができます。

とくに、受け取るときに円高の状態が続いているなら、いったんドルで受け取っておき、円安のときに円に換算するといったことも可能になります。
(※外貨を利用する場合は外貨口座を開設している必要があります。また、払い込み方法や受け取り方法は商品によって違いがあります)

つまり、加入するならドル建ての方が絶対にお得といった感じがします。

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