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一緒に住んでいるのに親権がないと親子と認められない理不尽さ(2/3ページ)

しばはし聡子しばはし聡子

2020/10/21

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■お子さんたちはお父さんのことをどのように感じていたと思いますか。

娘は、「パパに会いたい」と今でもたまに寂しそうにしています。本当にパパが大好きだったのでかわいそうに感じます。お友達にはパパがいるのに、私のパパはいつ帰ってくるの?と飛行機を見るたびに言ってます。

一方で息子はもともと口数が少ないので本心は分かりませんが、すべてをお見通しなのではないかと。そして、反抗期もなく今に至るのは、きっと私を困らせてはいけないと思っているのかもしれません。

■その後、子育てはどのようにしていますか。

夫は海外に行ってからも、しばらくの間毎日LINEでやりとりしたり、とくに娘とは電話もしていました。それがある日から突然連絡が取れなくなったのです。自殺未遂をおこしたこともあったのでとても心配しましたが、時折お金が振り込まれているので、まだまだ事業を頑張って成功させようとしているのだと思います。

このような環境の変化もあり、私自身まだフル稼働で働いていないのですが、仕事や用事があるときには私の両親と夫の両親に子どもを預かってもらっています。一時、夫の両親とは関係が悪くなったときもありましたが、それはそれ、これはこれという感じで預かってもらっています。

■お相手に望むことはありますか。

子どもたちのために、一度きちんと話したいなとは思ってます。ただ、彼の性格上、大成功するまでは自分からは連絡してこないのかもしれませんね。仕方がありません。

一緒にいたときはもちろん口論にもなりましたし、こんなに振り回されているのに、今でも憎み切れないのはなんでだろうって時折考えることもあります。きっとこういう野心家なバイタリティがあるところに惹かれたからなのかもしれません。

答えは分かりませんが、子どもたちの親であることには変わりないので、素敵な生き方をしてほしいですし、本人に幸せになってほしいです。もちろん一番大変なときはその真逆なことを思っていましたが、今は本当にそう願います。

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この記事を書いた人

一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント

1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️

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