コロナで外出自粛|夫婦仲で悩むのはママだけではなくパパも!?(2/3ページ)
しばはし聡子
2020/04/17
◼パパ側の不満
一方で、夫側の気持ちはどうでしょう。もちろん、そもそも今回に限らず日常的に横暴に振る舞う夫は言語道断ですが、
・母子が結託していて居場所がない
・「何か手伝え」のプレッシャーで生きた心地がしない
・家にいても全くリラックスもできない
・スマホいじってるだけで睨まれる
・いつも妻が不機嫌そうでどう接していいのか分からない
・手伝ってもやりかたが違うと文句を言われる
といった不満を抱いている夫も多いのでは。
そして、「だったら黙って部屋にこもって仕事しよう」となり、できるだけ腫れ物に触れないようにとさらにコミュニケーションを取らなくなっていくという悪循環を呼び起こします。そして、これらの夫側の不満は、社会的にスポットを当てられることはなく「夫が悪い」という落としどころになりがちです。
今まで、仕事ばかりに没頭し家族を顧みなかった、家事や育児を手伝ってこなかった、妻をいたわってこなかった。これらのツケが膿みとなって出てきてしまうご家庭もあるでしょう。
仮に夫はやっていたと思っていたとしても、妻がやっていない!といえば帳消しにされてしまいがち。なんだか、肩身の狭い男性も多いのかもしれません。
なぜ、そんなことを思うかというと、我が家(すでに離婚していますが)が同居中、夫が「家にいても気が休まらない」って言っていたことを思い出したんです。しかしながら、私は元夫のことをモラハラ的な存在で怖いと思っていた時期もたくさんありました。
夫のことを怖いと思いながらも、見えない圧で夫の居心地を悪くさせ続けていたわけです。
問題が起きたときって、その事象自体はどちらか一方だけが悪いわけではなく、むしろ相手のことだけを責めることで関係が悪化することがあります。つまりは、お互いさまですよね。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️