【インタビュー】「2度の子連れ離婚を経て 父子交流の有無を両方経験し感じること」(1/3ページ)
しばはし聡子
2020/02/22
イメージ/123RF
さまざまなカタチで離婚後も両親で子育てを行っているママの実体験を記事化したシリーズ。今回は、2度の子連れ離婚を経験し、父親との関わりの必要性を語るママを直撃インタビューしました。
■ご結婚を2回経験されお子さんがいらっしゃるとのこと、ぜひ経緯をお聞かせください。
最初の結婚で娘を授かりましたが、娘が3歳のときに離婚しました。離婚後しばらくは、娘を父親と2人で会わせていました。その後、1年後に私が再婚したんです。娘もパパがほしいと言っていたのでよいタイミングだと思い踏み切りました。
再婚後、しばらくして長男を授かったのですが、夫婦間のもつれから、息子が8歳のときに高校生の娘と息子を連れて、自宅から徒歩10分程度の場所へ引っ越し、離婚に至りました。
当時の仕事が自宅でピアノの講師をしていたため、仕事をやめるわけにはいかず、かといって、引っ越し先は狭くピアノを置くスペースがなかったので、夫が留守の間に自宅に戻りピアノの講師を続けていました。
昨年の頭に、23歳になった娘は家を出て自立。現在、私と息子の二人で暮らしています。
■離婚後、それぞれのお子さんと父親の関係はどのような感じですか。
私の再婚を機に、娘は実父とは会わなくなりました。というか、私が会わせなかったんですよね。新たな再婚相手が父親になるものだと思っていましたし、娘に父親として懐いてほしいという思いもありました。
時を経て、娘と実父が会うようになったのは、彼女が16歳になったときでした。私と娘が遊びに行く行き先を伝え、突然合流してもらったんです。前夫はそれまでの間、会いたかったと思いますが、私も前夫も再婚し新しい家庭を築いていたので、お互い遠慮があったのかもしれません。
再婚後の離婚では、幼かった息子は父親と会いたいという気持ちが強く、離婚直後から頻繁に交流していましたね。自宅の近くに義父母も住んでいるので、父親だけではなく祖父母との交流も続けています。今でもしょっちゅう泊まりに行ったり旅行に行ったりしています。
一方で、娘は新たな父親に対しては、実父でないこともあってか「会わない」という意志があり、離婚後一度も会っていません。本人の意思なので尊重しています。
この記事を書いた人
一般社団法人りむすび 共同養育コンサルタント
1974年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。自身の子連れ離婚経験を生かし当事者支援として「一般社団法人りむすび」を設立。「離婚しても親はふたり」共同養育普及に向けて離婚相談・面会交流支援やコミュニティ運営および講演・執筆活動中。 *りむすび公式サイト:http://www.rimusubi.com/ *別居パパママ相互理解のオンラインサロン「りむすびコミュニティ」 http://www.rimusubi.com/community *著書「離婚の新常識! 別れてもふたりで子育て 知っておきたい共同養育のコツ」️